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叶山革砥 ② [革砥]

手元にある革砥3本はカノヤマ製コードバンストラップというのが判明したワケだが。

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新古の#2000番、中古の#30000番、新規参入新品#40000番というラインナップと成った。

手元にある西洋剃刀、曲線刃以外の9丁を順次ラッピングして、髪の毛でいつもの切れ味チェックをしてみた。ハッキリ言ってラッピングフイルム#15000→ダイヤモンドペース#100000と最終ラッピングが終了しているレーザーでは有るが、まず、革砥#2000番でのラッピング、革砥をピンと張りねじれない様に力を入れず刃重に任せてのラッピングだ。全く問題無く髪の毛チェックでとても良く切れる。
革砥#30000番で同じ様にラッピング。スゴく良く切れる、ラッピングテクニックが上がったのか!? 直海氏が言った通り番手に10倍以上差が有るが、切れ味に差はあまり感じられない仕上がりにどの西洋剃刀もなった。

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         幅  長さ  厚さ
# 2000   68×600×4.3
#30000   64×650×5.4
#40000   70×665×4.0

直海氏が憂いていたが、古い良き時代とは違って、現在は良いコードバン(大きく厚さが有り、それが均等なコードバン)が仕入れられないと言っていた。

革砥#40000番でのラッピング。
ハッキリ言ってヤバい別次元なのだ。元の革砥2本が駄目なのか?そんなワケは無いハズだ、確かに直海氏に “良い革砥だね” とは言ってもらえなかったが、使っていればゆくゆく古くなり使う頻度、経過した時間が長ければそんな革砥に成るはずだからね。
だが、#40000番は、剃刀の刃が革砥に吸い付くのだ。大袈裟では無く、ピターと張り付いたままラッピング出来るのだ、革砥面がシットリしてるというか、革砥は研磨道具というのが剃刀を当てれば良く分かる。
手持ちのどの西洋剃刀もスカっと気持ち良く切れる仕上がりと成った。

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確かにラッピングフィルム、ダイヤモンドペースト、どれも剃刀の刃に素晴らしい研磨材だが、求めている理想的なスタイルは革砥でラッピングして西洋剃刀で髭を剃る姿なのだ、それを家族に見せたいし、自己満足したいのだ、世界一切れれば良いというワケでは無い。

今となっては世界唯一の革砥、カノヤマ製コードバンストラップ、目から鱗の研ぎ味を味わった。


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コメント 3

ヨシヒロ

吸い付く感じ、良く解ります。
自分の革砥も初めは柔らかく吸い付く感じがしたのですが、使うに従い色も濃くなり表面も硬化して「吸い付く」というよりも「滑る」感じになってしまいました。

Yan-tanさんは革に詳しそうなので、どうして吸い付く感じが失われてしまったのかご存知でしょうか?
ちなみに卓上型は新しいからか吸い付く感じで、とても優しいタッチです。

革砥仕上にこだわるところ、素晴らしいですね。
僕もドーピング仕上無しに頑張ります。
でも「刃物の見方」に既に酸化クロム、ダイヤモンドペーストが登場しているところを見ると昔の人も常用していたのかしらん?
by ヨシヒロ (2015-06-20 20:57) 

Yan-tan

コメントを頂いてから暫く思案していました。
新品の革砥が時間経過による劣化と、新品革砥の使用頻度が多いから劣化していくのか? なのだが、個人が毎日髭を剃るために革砥でラッピングしたとしても使用頻度はたかが知れている。
つまり、時間経過による劣化が1番疑えるが、毎日使用して手入れしていれば劣化するのではなく、もっと使いやすく馴染んで行くのではないのだろうか。
今回手に入れた新品の革砥も使用頻度が少なくなりそうなので、時間経過と共に少しづつ革が硬くなると思います、最高の状態が今なのかこれから先になるのか、また、劣化を見極めるのが楽しみです。

青棒(酸化クロム)粒度3000~10000とあやふやなのと、ソレの前にラッピングフイルム粒度15000を手に入れたので青棒は使いませんが、革砥に青棒のワックスを熱で溶かしてタップリ塗りたくった青棒革砥は試してみたいと思いますが、ラッピングフイルムやダイヤモンドペーストに勝るとは思えないので、青棒テストはのびのびです。



by Yan-tan (2015-06-25 00:42) 

七丁目のボステリ

ある理容師の方に砥石だけで髭は基本的に剃れる(どのくらいかはわからないが)、あと革砥があれば十分、青棒を使うのはあまりよろしくない、と言われました。
砥石だけで色々試していますが、未熟なため切れるようになりません。結局最終的に青棒のお世話になり、辛うじて今の所納得できる切れ味になるという状況です。現状切れればよいので青棒使用は仕方ないと思ってますが、砥石と革砥だけで完璧にしたいものです。
ラッピングフィルム・革砥は使ったことがありませんが、革砥・革砥の手入れ等今後の記事を楽しみにしてます。
by 七丁目のボステリ (2015-06-25 06:02) 

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