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片減り剃刀のワケ [剃刀 雑感]

ネット上に片減りしている剃刀をたまにだが見かけるので気になっていた。
どれも刃先の先側が減って刃幅が狭くなっていて、肩(刃尻) 側の刃幅が広く片減りしているのだ。因みに逆は見かけたコトが無い。

image.jpg
( 片減り剃刀のイメージ )

刃線が傾いてきたり曲がってきたと気が付いたらサッサと直せば大変なコトにはならないだろうに、と、思っていた。

刃線が波打つなんてのは有り得ないし論外だが、たまに真ん中がヘコんだりで刃線が直線では無い湾曲した剃刀が有る。
そんなのは砥石の砥面が平面では無いからで、理由は分かりやすいし想像もできるが、問題は刃線の先端刃先の先、包丁で言う 切っ先 が研ぎ減って剃刀の刃線は真っ直ぐだが先に向かって斜めになってるのが使い込まれた剃刀に多い。
持ち主がシロウトだと不思議ではないが、プロが使用したであろう剃刀にも有ると感じられる。

何故か? 私なりに考えられる理由は3つ有る。

1つ目は、剃刀を研ぐ時の刃を押さえる指先の位置が刃先側にあり、刃先側を押さえる圧力が少しでも多くなればゆくゆく当然刃先から減る。

2つ目は、8の字研ぎと言われる研ぎ方などで、切刃が均一に砥面上を刃先と刃尻が同じ長さのストロークで研がれていない。手首を使い円運動で砥面をクルマのワイパーの様に剃刀を滑らし砥ぐと刃先が刃尻より速くて多く運動するので刃先が微々に減る。
また、キッチリ刃尻(刃元)を砥石に当てず8の字研ぎなどをするので当然刃先しか研げないので刃先が減るのは当たり前。

3つ目は、革砥でのラッピング時において、刃全体を革砥にピタリと当て平行にラッピング出来れば良いが、手首でコネてしまうと均一では無く刃先の運動が当然多くなりコレも微々たるがやはり刃先の先が減る。

私の様なシロウトが自分で使うために砥石に当て革砥でラッピングし使っていて片減りしたとしても、自分が納得した剃り上がりであれば問題は無いかと思う。

プロが仕事で毎日剃刀を研いでいれば刃先が減るのも早いだろうし、実際に剃ると分かるが刃先で剃ることが多く使っても刃先から3分の2辺りまでで刃尻は使わないから刃尻は切れなくても仕事でキチンと剃れれば良く、剃刀は消耗品と考えれば片減りも余り気にしないのかもね。

私はイヤだが。

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かずかずけん

  始めました 大変興味深く 拝読させて頂きました 今後とも宜しくお願致します!!
by かずかずけん (2015-01-16 20:59) 

Yan-tan

こちらこそ、有り難う御座います。
今後とも、宜しくお願い致します。
by Yan-tan (2015-01-17 14:31) 

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