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革砥 #30000 [革砥]

革砥#30000を手に入れた、以前何も判らず革砥#2000を手に入れて使っていたが、後で知ったが番手の大きい物は値段も高く、たぶん革砥にあてた剃刀の仕上りに違いが有るのでは無いのかヤキモキしていた。前に手に入れた革砥と同じマークを見つけた。
革砥.JPG

手に入れたのは革砥#30000番! まず革が硬い厚い、剃刀を当てる面がカチカチだ。古いがほぼ新品のコードバンは乾燥しきっていてしなるコトも出来無い、馬革なので馬油を揉み込んでみたらいい感じでしなやかさが出た。
数字的にザックリ10倍以上の違いが出るはずか?ワクワクしてテストに入った。
革砥2.JPG

まず#2.000番から往復10回! 以前行った通りに小刃が付いた、毛先をつまんだ髪の毛もスパスパ切れる、今まで通り全く問題無し! 
革砥2000.jpg

次にもう一度名倉で小刃を研ぎ取って無くして、#30.000番の革砥をあてる、往復10回! 当然小刃が付いた。革砥の番手を10倍以上上げたが小刃が鏡面化する訳ではない、よーく見ると小刃に付く研ぎ痕が細かいかな程度だ。切れ味テストではつまんだ毛もスパスパよ〜く切れる、#2000番より切れるか?となると、気持ち的に切れるんじゃ無いのかな、となる。
考えてみるとマイクロメートルの世界ではこの差は大きいのでは。
革砥30000.jpg

髭のキューティクルは10マイクロメートルあたりだから、それに食い込むにはそれ以上の鋭さが必要な訳で、同じ太さだと銅線に匹敵する髭は刃先が薄くなれば髭に負けて剃刀の刃先を曲げたり欠けたりしてしまう、だからしっかりとした鋼が必要となる。
剃刀を薄くし鏡面化したキレキレの刃で大量の髭に当ててみて刃先が負けてしまうのであれば、小刃を付けて髭に負けない厚みとキレを作り、それでいて薄くするには鋼そのものの質が重要になると思う、調べると玉鋼という日本刀を世に知らしめた鋼を日本の剃刀にも使ってたようだが、私が所持する1000 H.DIAMOND 林市太郎氏の西洋剃刀には EXTRA STEEL と刻印がある、研ぎやすく刃先も強い良い鋼なんだろう。
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