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世田谷ボロ市 [剃刀探索]

430年以上も続き、出店数700店、数十万人(昨年35万人)が訪れると言われる世田谷ボロ市の2日目雨降り午後、行こうか迷ったが人も少なかろうと 西洋剃刀探索 に出掛けた。(毎年12月15.16 , 1月15.16開催)
当初は楽市から発展したらしいが、昭和の最盛期には約2000店 見世物小屋もあったみたいだ、現在はツアー観光バスもやって来る有名な ボロ市 だね。

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20時まで開催とのコトで15時ぐらいに寒い雨の中ボロ市到着。確かに人は少ないが店も少なかった。そりゃそうだ小さいテントじゃ商品はびしょ濡れだし、テントが無きゃ商売は無理だね、どこの青空骨董市も雨天は中止なはず。


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少ないとは言え200店以上は開いていたが、雨で暗くなり早々に店をタタンでいるのをあちこちで目にした。そんな中で目ぼしい店を覗いてまわった。


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和装着物、和、洋骨董、ガラクタ、など通常骨董市で見られるモノの他にココでは、新品のモノも多く、神具や杵臼、刃物と工具、何でもある。酒、食べ物の露店がカナリ有って、寒いので助かるだろうが何処も閑散としていた。


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新品刃物屋で尋ねるとナント新品の日本剃刀が出てきた。店主は箱から出して日本剃刀を包んである薄紙をおもむろにバリバリ破って、ホラって 見せてくれた ( オイオイ!そりゃ破っちゃいかんだろ〜! 心で叫んだ ) 店主にアレコレ尋ねたが剃刀にあまり知識が無いみたいだった。手に取り眺めてると最初に付けた値段からいきなり60%OFFになったので高くは無いが、この店主とそこから交渉して買うのがイヤになった、ちなみに同じモノが5箱有った。

日本剃刀 つらゆき  を 家に帰ってググる と。
兵庫県三木市にて、日本剃刀作製者として一時期世界でただ一人となっていた、日本剃刀専門55年以上の鍛冶職人 市原清隆 氏が作製 する完全な火造り鍛造の日本剃刀銘「つらゆき」だ。
しかし、市原清隆さんが体調を崩されて作製出来なくなり入手が困難となっていた。このままでは無くなってしまうのかと思われた日本剃刀だったが、同じ播州打ち刃物鍛冶歴50年以上の職人、水池長弥(みずいけ おさみ)氏 1945年生まれ 代々続く 鋏 鍛冶の四代目。ある問屋さんの依頼を受け日本剃刀造りに挑戦。約4年前から本格的に製作し見事に鍛え復活させた。
切れ味の良さはもちろん刃裏が深くすかれた剃刀は研ぎやすく使いやすい、適度な重みがありその重さを使って髭を剃る、その剃り跡は驚くほど滑らか と、出ていた。

今回手に取った日本剃刀は当てにはならないが古いもだと言っていたので、市原清隆 氏作製 の「つらゆき」かも、あまりにもシンプルでキレイすぎたためピンと来なかった。どちらにしても日本剃刀を試すにはもってこいだったな〜手に入れておけば良かった〜


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砥石を売っている店では刃物も扱っていて大き目の左用切り出しも有り、波線を出す研ぎ方や剃刀を砥石に当てるコツなど、砥石の産地、用途説明など試し研ぎしながら丁寧に教えてくれた、閑散として人も少ないので店主も話相手と店先に客寄せ人が必要だったのだろう、ラッキーであった。

お目当ての西洋剃刀探索は不発であったが、初めてちゃんとした日本剃刀を手にした、砥石の話も聞けたし寒い雨の中行って良かった。
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