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金物屋には寄ってみよう [剃刀探索]

水戸市内を散策してた時に間口は狭いが雰囲気のある店先の金物屋があった。店内は天井も高く広い、壁一面のウインドウには大工、左官道具が並び建物は新しいのだが全てが新しく無いのだ。かなり年配の爺さんが店番をしていて、"床屋で使うような剃刀ありますか?" 尋ねてみたら、入口あたりの床置きショウケースを黙って指した。ふむ、あった、それも新品が、箱の中身はピッカピッカの西洋剃刀と日本剃刀であった。他はあるのか聞いてみると、首を横に振った、どうやらコレだけらしい。ショウケースの下の段に砥石が幾つか出ており水戸も何処でも値段は同じ様なものである。店を出て先程の金物屋を調べると、"柏屋金物店、器工匠具・金物一筋90余年(刃物研ぎます)"と出ていた。

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時間があればもっと尋ねたかったのだが、(修理もしていただろうから、西洋剃刀の蝶番であるピンの有無など) もう少し歩み寄れないものかなぁ〜


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水戸芸術館タワー : 高さ100m、遠くから見て風景に合ってなくてギョッとするが、刃物光物好きにはたまらない素晴らしいデザイン。

大阪 田中研店 [剃刀探索]

以前、大阪出張のおりホテルから千日前道具屋筋商店街が近く、向かう道すがら田中研店なる看板を目敏く見つけナンダナンダと覗いてみた。

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店先のウインドウに理・美容鋏やバリカンと共に西洋剃刀と日本剃刀が並んでいた。

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これは!!と思い店に入ってみると、中は狭くほぼ作業場で長居は無用の狭さだった。私の風体からか、年配の女性が出てきて「なんですの?」的な、、確かに仕事の依頼ではなく、ひやかしにしては相手と近すぎるので会話にならない。そこを、たじろがずに踏みとどまり大阪のおばちゃんにアレコレ質問をしてみた。

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欠けた剃刀はどのように直すのが良いのかなどだが、、まぁ 言って見れば軽くあしらわれて、最後はおっちゃんに「ごちゃごちゃ言わんと、現物もって出なおしてきてな〜」でした。なっとく!そりゃそうだ。

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このように " 研ぎ ” を商売にしている職人さんが居るのだ、出来ることならじっくり話を聞きたいモノだがな。


播州 三木 打刃物 [剃刀探索]

滋賀県から愛媛県へ出張で移動中に山陽自動車道 三木サービスエリアに寄ってみた。

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兵庫県三木市と言えば播州 三木の打ち刃物で、日本剃刀を製作している数少ない鍛治職人が現在も腕をふるっている地域だ。

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現在も三木で日本剃刀を製作しているのは、東京渋谷の金物屋「吉沢利工」で見つけた 春吉の「 銘 春吉作 」と骨董市である世田谷ボロ市にて新品5丁箱入りであった、銘「 つらゆき 」の製作者 市原清隆氏のお弟子さん水池長弥氏は 銘「 兼長 」で製作している。
三木は日本剃刀の産地だけ有り銘も多く、井上藤助作の刻印違いシリーズは多く「 八幡丸 」 などもそうだ。「 紋三郎 」は水池氏の師匠 市原清隆氏の製作によるもので、市原氏の登録銘は「つらゆき」だが、それ以外に産地の問屋などの称号や登録名を付けたモノも作っていたそうだ。「 紋三郎 」は発売元名で銘の上部に小さく 清隆作 と刻印が入っている。

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打ち刃物の三木らしくサービスエリア内でも販売していた。

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店頭ショウケースの中に目を凝らして見ると、有名な 二代目「 千代鶴貞秀 」作の 双頭刃や小刀2本組 と並んで なんと! 日本剃刀 発見!
サスガ、打ち刃物の里 播州三木! SAもスゴイ!


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箱書きには残念ながら千代鶴とは書いて無くて、播州三木と焼印入りの桐箱に入っていた。日本剃刀が2丁見せてもらったが、手打としても長さ重さ、大きさ形も厚みが全然違う、同じ人が作ったとしたならどうなんでしょう?
モノの考え方によっては一点モノとして価値が有りそうですけど、日用品であった今となっては珍しい日本剃刀に播州三木は付加価値を付けようとしているのだろうか?

手打ちの幟を立てている蕎麦屋で手打ちらしく見せるタメに麺をワザと不揃いに切ってる馬鹿げた蕎麦屋が有るが、麺の太さが違うと均一に茹で上がらず不味い蕎麦になる。手打ちをアピールするのに職人技の綺麗に揃った美しい蕎麦では無く、ナゼか不揃い麺が堂々と優先させてしまう手打ち店が有るのだろうか、それでは技術の腕は上がらないし洗練の極みからは程遠い。

ココでは日本剃刀は残念ながら土産物扱いになってる、このままだと先々魅力的な付加価値を付けてはいけ無いだろう。だが、三木市のアピールという点では良いのかもしれないね。

あれ??この剃刀には銘が切ってない?結構良い値段で売りに出ているが。

はて?? 三木にはまだ知らない日本剃刀を製作する鍛治職人がいるのかな?


平和島全国古民具骨董まつり [剃刀探索]

通称 平和島骨董祭、是非行ってみたかった西日本最大規模の室内での骨董市なのだ。

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今回で通算158回目の開催となり、全国から280店の業者が1300坪の会場に数十万点以上の骨董を持ち込み、GW中の3日間で約4万人 の入場者の見込が有るらしい。

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GW中なので電車か車かで迷ったがアプリ渋滞情報で都内ガラ空きとのコトで車でナビ通りに30分で行けた。心配した駐車場もスンナリ入れた。

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アレレ? 空いてる? 意外や会場内はノンビリしてる、バーゲンセールでは無いのだが、我先にお宝をゲットしようとして血眼になってる人やガツガツした人がいないのだ。

私みたいなシロウトが骨董市に行くと、一点モノが多いガラクタの中から価値あるものを見つけ一攫千金的な雰囲気でモノを見て欲の皮がツッパってしまい、どう見ても何の変哲のない壺に先々価値が出そうとナゼか思えてきたり、この茶碗が買ってもらいたがってる呼んでいるなどと雰囲気にのまれて気が狂い、ガラクタを買ってしまう摩訶不思議な空間なのだ。

骨董市の楽しみは何と言ってもお宝探しだが、趣味で骨董品を集めてる人には見る眼を養い教養も身に付き、店主と情報交換ややり取りを楽しんでるのが分かる。

ココは歴史ある骨董祭なので出店している骨董店の店主もシッカリしており、雑多なモノが少なくディスプレーも綺麗で高価なモノも多い、実際モノが良さそうであった。

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目指す西洋剃刀は入り口入って幸先ヨク2軒目で見つけ期待が持てた。
剃刀は8丁見つけ、その内6丁が西洋剃刀。別珍のケース付き綺麗な小さい西洋剃刀も売りに出ていた、とても安く500円で持って行ってくれ的な売り方で迷ったが購入は見合わせた。ネットオークションではストレートレーザーの取引が活発だが骨董市などでは剃刀の人気は無いみたいだね。
今回、魅力的な西洋剃刀に残念ながら出会えなかった。

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外国の方も多く時代の流れ通りココでも店主やお客が話す会話の中国語が至るトコロで聞けた。翡翠、珊瑚、特に象牙は多く目に付いたがマッタク眼中に無し。

天気に左右され無い室内の骨董市は、雨天で開催とか中止が無いので安心では有るが、やはり屋外でテントを張りモノをキレイに並べてたり、ビニールシートなどを敷いただけで商品を並べる青空骨董市の方が雰囲気が有ってヨイね。

やまと古民具骨董市 [剃刀探索]

正式名は “ やまとプロムナード古民具骨董市 ” と長い。

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神奈川県大和市で小田急線大和駅の東口と西口に広がる公称300店の骨董店が月に一度第3土曜日に集まる。

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( 刃物や工具の売りは多く、鑿、鉋、鋸、玄翁、和釘、特殊鉋も多い )


彼岸、河津桜も満開となり、日中暖かくなってきたので西洋剃刀の探索に出かけた。
今まで出掛けた骨董市の中で規模が1番大きく出店数も多い。東口エリアではアイドルのコンサートもありお祭りみたいだ。

急遽前夜に計画したので朝からモタモタしていて大和駅到着はお昼になっていたが、以外と近く家から1時間もかからなかったのでもう少し早く来ないとね。(骨董店は店じまいが早く15時になると片付け始める)

西口から始め軽く1周してみて当たりを付け2周目で目ぼしい店に突入、西洋剃刀9本、日本剃刀4本、を西口エリアで見つけられた。

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( デッドストックのシェービングカップやシェービングブラシなども発見 )


砥石で思い存分研いで見たいし、手慣らしの剃刀がやはり必要だ。
砥石でのテストもお気に入りの西洋剃刀では恐る恐るになってしまう、全開でバリバリやってみたい、そう!テスト用の西洋剃刀がやはり絶対必要なのだ。

今回の骨董市目標は、練習用西洋剃刀の入手だ。


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良さそうなのを見つけた!何処のものだか分からないが “ BULLDOG ” というネーミングが気に入った西洋剃刀だ。
刃幅も十分で余り使用されなかったモノみたいで、刃も部分的に錆びてはいるがサビ取りも練習だし、黒のエボナイト製の柄に持ち主の名前が彫られているが消すのも練習なのだ、ブランド違いのケースも付いてきて¥1000だったが、必要な練習用だしそんなモノだろうと交渉なしでスンナリ購入した。

他に、珍しいと言っていた本象牙の柄の西洋剃刀や、薄い鋼を挟んだ造りの日本製ランギーレザー、サビサビのアラビア風刀マークのSolingen、ピカピカでキレイな番号なしヘンケルスなどがゴソっと出て来た。
店主はヘンケルスがお勧めらしく、曰く、“ 柄は象牙ではなくプラスチックだが、人間が2人のマークは古いモノなんだ、新しいモノは3人なんだ ” 何! ナニィ〜この店主ムチャクチャ言うなぁ〜ヘンケルスで3人マークなら即買ですよ、逆にね、そこはグッと飲み込んで、象牙の剃刀も半額にプライスダウンしてくれたがおかげで気分がマッタク乗らなかった。

日本剃刀も有ったが4本中3本は良く分からない名前のモノで、有名な “ イヤデモ切レル ” も う〜む 魅力的には見えなかった。

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切り出しナイフを以前から1本手に入れたく見て来たが、今回も数多く見ることができた。
そこの中はどれでも¥100と言われたので大小切り出し3本の内1番大きいヤツを購入。もうコレで切り出しナイフでモヤモヤ気分が消えた。( 切り出しは砥石のチェック用で今となってはテスト用包丁があるのでどうでも良いのだが )



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西口エリア3周目の帰りがけにキレイな剃刀ケースを見つけた。1周目2周目では気が付かなかったが、ガラスケースの中に入っていた。

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Solingen製 で “ RED POINT ” というブランドだ。ケースも綺麗だが中の西洋剃刀はもっと綺麗だった。今回練習用以外西洋剃刀を買う気はマッタク無かったのだが、あまりにも綺麗なので値段次第とばかり店主とネバって交渉したが、どうしても負からず最初の値のまま購入となった。図らずも8本目の仲間入りは初Solingenとなったが、また楽しみが増えた。
やはり、欲しいモノの探索にジックリ3周はしなくてはね。




反対側の東口エリアに出ると骨董店が駅から200m以上は軽く伸びており先が見えない往復400m以上有る、14時辺りになっておりこの時間は店をパタパタ閉めだす店も目立ち始め、急ぎ足に。

東口エリアでは1周しか出来なかったが箱付き西洋剃刀2本を見つけることができた。

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どちらも綺麗なSolingen製の西洋剃刀で、1本はやや刃自体が反っていて緩やかな円形刃となっていた、気になり迷ったが円形刃を手に入れるなら斉藤隆一氏のR.SAITO SKシリーズでしょ と思いパスした。

今回の入手目標をクリアし、それ以上に切り出しナイフとSolingen製西洋剃刀を手に入れるコトにもなり、大和駅前の焼き鳥屋に明るい内から1人で入り満足満足〜〜

世田谷ボロ市 [剃刀探索]

430年以上も続き、出店数700店、数十万人(昨年35万人)が訪れると言われる世田谷ボロ市の2日目雨降り午後、行こうか迷ったが人も少なかろうと 西洋剃刀探索 に出掛けた。(毎年12月15.16 , 1月15.16開催)
当初は楽市から発展したらしいが、昭和の最盛期には約2000店 見世物小屋もあったみたいだ、現在はツアー観光バスもやって来る有名な ボロ市 だね。

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20時まで開催とのコトで15時ぐらいに寒い雨の中ボロ市到着。確かに人は少ないが店も少なかった。そりゃそうだ小さいテントじゃ商品はびしょ濡れだし、テントが無きゃ商売は無理だね、どこの青空骨董市も雨天は中止なはず。


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少ないとは言え200店以上は開いていたが、雨で暗くなり早々に店をタタンでいるのをあちこちで目にした。そんな中で目ぼしい店を覗いてまわった。


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和装着物、和、洋骨董、ガラクタ、など通常骨董市で見られるモノの他にココでは、新品のモノも多く、神具や杵臼、刃物と工具、何でもある。酒、食べ物の露店がカナリ有って、寒いので助かるだろうが何処も閑散としていた。


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新品刃物屋で尋ねるとナント新品の日本剃刀が出てきた。店主は箱から出して日本剃刀を包んである薄紙をおもむろにバリバリ破って、ホラって 見せてくれた ( オイオイ!そりゃ破っちゃいかんだろ〜! 心で叫んだ ) 店主にアレコレ尋ねたが剃刀にあまり知識が無いみたいだった。手に取り眺めてると最初に付けた値段からいきなり60%OFFになったので高くは無いが、この店主とそこから交渉して買うのがイヤになった、ちなみに同じモノが5箱有った。

日本剃刀 つらゆき  を 家に帰ってググる と。
兵庫県三木市にて、日本剃刀作製者として一時期世界でただ一人となっていた、日本剃刀専門55年以上の鍛冶職人 市原清隆 氏が作製 する完全な火造り鍛造の日本剃刀銘「つらゆき」だ。
しかし、市原清隆さんが体調を崩されて作製出来なくなり入手が困難となっていた。このままでは無くなってしまうのかと思われた日本剃刀だったが、同じ播州打ち刃物鍛冶歴50年以上の職人、水池長弥(みずいけ おさみ)氏 1945年生まれ 代々続く 鋏 鍛冶の四代目。ある問屋さんの依頼を受け日本剃刀造りに挑戦。約4年前から本格的に製作し見事に鍛え復活させた。
切れ味の良さはもちろん刃裏が深くすかれた剃刀は研ぎやすく使いやすい、適度な重みがありその重さを使って髭を剃る、その剃り跡は驚くほど滑らか と、出ていた。

今回手に取った日本剃刀は当てにはならないが古いもだと言っていたので、市原清隆 氏作製 の「つらゆき」かも、あまりにもシンプルでキレイすぎたためピンと来なかった。どちらにしても日本剃刀を試すにはもってこいだったな〜手に入れておけば良かった〜


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砥石を売っている店では刃物も扱っていて大き目の左用切り出しも有り、波線を出す研ぎ方や剃刀を砥石に当てるコツなど、砥石の産地、用途説明など試し研ぎしながら丁寧に教えてくれた、閑散として人も少ないので店主も話相手と店先に客寄せ人が必要だったのだろう、ラッキーであった。

お目当ての西洋剃刀探索は不発であったが、初めてちゃんとした日本剃刀を手にした、砥石の話も聞けたし寒い雨の中行って良かった。

大江戸骨董市 [剃刀探索]

有楽町の東京国際フォーラム地上広場で行われる、公称250店舗の規模を誇る骨董市に懲りずに西洋剃刀探索に出かけた。

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銀座、日比谷も近いので外国人や若いカップルも多く、caféなど有りオシャレだ。骨董店も広く展示に拘っていて雰囲気のある店主ばかりだ。場所がら幾分価格設定は高目だ。


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店も多いので手っ取り早くソレらしい店の店主に尋ねて回ったが、見つける時は聞くより早かった。幾つかの店で発見するコトが出来た。

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目立つガラスケースの一番高い所にポンと西洋剃刀4本がケースに入り乗ってた。
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何故か剃刀がケースの中でひっくり返って展示して有る。“あまり剃刀のコトは知りません ” というのが良く分かる展示の仕方だ。(前に行った靖国神社骨董市でも剃刀がひっくり返って展示してあった) ルーペを取り出しチェックしてると、店主が “ケースごと¥8.000でどう?” と言って来たが 、この中から気に入った西洋剃刀2本を選び、6本入れられる内が紅い別珍張りの黒いハードケースと共に3度の交渉の末、とうとう手に入れた。


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西洋剃刀2本とレザーケース手に入れ充分満足。もう買う気は無かったのだが、ぷらりのぞいた店奥のゴチャっとした中にビックリ掘り出し物が有った。ピッカピカの替え刃式の剃刀とサビた剃刀の他にnet上で見たコトのある西洋剃刀が出てきた。9本の中から2本を手に入れた。モノの優劣に関係無く全て一本いくらの世界だ、両店共かなり割引きしてくれた。出るときは出るんだね〜。

剃刀を並べてた店主に話しを聞いたが、 普段は “ 引き上げ屋 ” という商売をしているのだそうだ。床屋からの引き上げモノで、最近まで2ケース有ったと言ってた。
また、違う店の年配の主人は平日床屋が本職で、半リタイヤして趣味で骨董市に店を出しているらしい、40年程前には替刃に切り替えたと、、曰く “いくら研いでも替刃には敵わないよ 、Solingenの剃刀がイッパイあるから次持って来てやるよ”、と言ってくれたが、、
はてさて。

今回、嬉しい誤算でイッキに4本も! 手に入れた西洋剃刀を調べなくてはね。

靖国神社 骨董市 2 [剃刀探索]

地下鉄で9分のトコロにあるので又しても骨董市のハシゴとなった。知らなかったが東京では毎週土日は何処かでいくつもの骨董市が立つみたいだ。
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漆塗りの箱に金文字で御剃刀と書かれた日本剃刀が売りに出ていた。店主曰く“かなり古いモノらしい” と、なるほど! しかし錆びた古い剃刀はパス!!


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西洋剃刀が5本入る別珍布張りのケースに西洋剃刀が3本入って並んでいた。アジア系の店主が “ ケース付きで¥700でいいよ ” ハァ?安~! 手に取ると3本とも替刃式の剃刀であった。店主が言うには、3年前に50本程仕入れて残ったコレが最後で安くするらしい。 しかし、全く私には必要有りません。


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ブリキ缶のガラクタの中に、柄にはsterlingの刻印と手彫り彫金して有る今となっては珍しい西洋剃刀のキーホルダーを発見¥500だった。今回の購入品は此れだけとなった。

今回も西洋剃刀を手に入れられなかったが、骨董屋も商品を入れ替えてるみたいだし、次回に乞うご期待だね。

富岡八幡宮 骨董市 2 [剃刀探索]

練習用の西洋剃刀を手に入れたく富岡八幡宮と靖国神社の骨董市に出掛けた。
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今回は幾つか見つけるコトが出来た。Sum-Extre . Solingen GERMANYの箱書きだが中身はBENGALL . T.R.CADMAN&SONS.SHEFFIELD. England製の剃刀が入っていた、刃はかなり研ぎ減っていて練習用にもキビシイ剃刀だ。

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MUSEの文字とト音記号五線譜が書かれた箱書きでワクワクしたがこれも中身が違ってダービーと金文字カタカナでベークライト柄に入っていた、2頭の馬がジョッキーを乗せて走ってる図柄とKEBIA DERBY と取っ手に刻印されてる。悪くは無いのだが刃が一体形成では無くて替え刃をくっ付けた様な、所持している剃刀とタイプが違うモノでパスした。
箱は要らないので外と中身が違っても構わないが双方とも¥2.000から交渉となるが問題外!

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デッドストックのキレイな革砥も箱付きで売りに出ていた。革砥の番手は#515と微妙な数字で提示金額は¥500だが革砥ばっかりあっても、と、思いパスした。革砥は消耗品だし今思えば買っといても良かったな。

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日本剃刀も売りに出ていて、見たコトもない扇型の木製ケースに入っていたので、剃刀が有るかどうかは店主に尋ねないと分からなかった。日本刀と同じ素材だと言ってたが今回ルーペを忘れて来て微妙なかすれた刻印が読めなかった。(剃刀は安全の為か全てケースに入ったまま店頭に並べてあるので見落としがち)

日本剃刀もいつかは試して見たいが、先ずは西洋剃刀2本目を手に入れなくては。



アンティークフェアin新宿 [剃刀探索]

150店舗ほどが出店するアンティークフェアin新宿へ西洋剃刀の探索に出掛けてみた。
まず、店主の雰囲気に圧倒された、お客諸共全てでは無いがアンティークでありアンティーク調なのだ。

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シェービンググッズではブラシなど幾つかあったが使えるモノなどボロ過ぎて無かったが、西洋剃刀はピッカピカのデッドストックR.Hoider .Germany Abr Sohn.Solingen と金文字で紺色箱に型押ししてある黒柄ベークライトの1本だけ見つけた。剃刀ケースから出さずに余りにも仰々しく陳列していたので見逃すトコロだった。

場内は全て撮影禁止で写真は無いが、峰がやや反り気味のキレイでサビも無く良さそうな剃刀だ。Solingenと言うヒビキに惹かれたが、、待てよ Solingenを手に入れるなら王道の ZWILLING J.A. HENCKELS が良いのでは、と、悩み考えた挙句に購入は見合わせた。提示金額の¥8.000から交渉となるわけで、私の値踏みではMAX¥4.000までで¥3.500辺りで買いな訳だが、半額以下迄交渉するのが面倒だし、成りそうも無さそうだし、店主は雰囲気の無い若そうな男だし、ヤメヤメ!!

実は西洋剃刀ならなんだってイイから早急に一本必要なわけで、それは未熟な私の所為で唯一所持する剃刀1000 H.DIAMONDの刃が入手時よりかなり減ってしまった。
砥石や革砥のチェックと練習用なので使えれば何でも良いのだが、ナゼか手に取ると手持ち以上を望んでしまうのだ、早く手に入れなければね。

靖国神社 骨董市 [剃刀探索]

富岡八幡宮のある門前仲町から地下鉄で9分、九段下の靖国神社でも同じ日に骨董市を行っているというので行ってみた。


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広い参道に骨董市の幟はあるが、何も無くガランとしていた。はて?


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右の木陰にて、50店舗はあるだろうか結構賑わっていた。

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鳥居の近く迄骨董店が続き、木洩れ陽が気持ち良くゆっくり散策できた。奥には食事や酒も飲める休憩所がある。


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鑿、鉋、彫刻刀、包丁などの刃物は目に付くが剃刀はなかなか出ていない。

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刀関係は両骨董市にかなり出ていた、ほぼ撮影禁止である。

お目当ての剃刀はあったが撮影はダメとのコト。昭和初期の日本剃刀を加工した折りたたみ式の!いやキチッとたためない戦時中の携帯用に加工された珍しい剃刀らしい、¥2.000でここから交渉らしかったが、骨董とか珍しい物が欲しいわけでは無いのでスルーした。

剃刀の有無をらしい骨董店に尋ねて回った、何軒から有るから次回持ってくるよと言ってくれた。今は売れないから持ってこないそうだ。西洋剃刀や日本剃刀が何処も何本も有ると言っていたから次回に期待がもてた。

富岡八幡宮 骨董市 [剃刀探索]

東北でのカミソリ探しは不発に終わり、骨董屋よりフリーマーケットの方があるのではないのか?と、思い、富岡八幡宮の青空骨董市に西洋剃刀探しにでかけた。

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かなり大きな青空骨董市で70店舗ほどが定期的に行ってるみたいだ。初めて行く骨董市だが神社の空きスペースの隅々、参道にもお店が並び賑わっていて飽きさせない。

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砥石、鉋、鑿なども気になったが、手に取ると目的が違うコトになりそう、剃刀探し一本なのでスルー!

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切り出しもチラホラ、砥石のチェック用に欲しかったが“剃刀探し初志貫徹!” でスルー!

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お目当ての西洋剃刀も売りに出ていた、ケースも付いて¥1.000だったがそこから値切れるみたいだ。
60倍ルーペと大きめの虫眼鏡を持ってきたので刃先を詳しくチェックした。悪く無くまあまあのモノだが、何処と無く気に入る迄の魅力は無い。今後また出てきそうで購入は断念した。
(許可をもらって撮影)


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両刃カミソリや保温出来るシェービングカップも出ており、以外と楽しめた。

骨董市は目的が有ればウロウロせずに見て回れる、目的を見失うと大変なコトになるのかもね。
かなり楽しかった、また行こうと思う。

マイクロスコープ [剃刀探索]

剃刀をもう一本揃えたいのだが、なかなか “ コレ!” っていうモノが見つからない、と言うより西洋剃刀に出会わない
数日間東北出張となり空き時間に西洋剃刀を探そうとしたが、福島市では時間が無く探索断念。秋田市で骨董店やアンティーク店などの5軒程電話をかけたが全て返事は “剃刀はウチに無い” だった。弘前市にて何軒か目星を付けて電話してみたが、ある店は “価値が無いから” とのコトだった。店頭売りでは骨董というほど古く無いし、確かに錆びてしまえば商品価値は低いのだろう。


コレクターでは無いが、実際使えるモノがあれば良いので手に取り目でみて確かめて納得した物が欲しい。
以前パリで古い剃刀を幾つか品定めしたが、知識も乏しく錆があり新品ではないし刃がどの位ダメージを受けてるのか判らずに迷った。

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そこで、低倍率ルーペでも良かったのだが×60倍のLEDライト付きマイクロスコープを手に入れた。すごく小さく軽いし暗くても大丈夫で、お手軽に刃先チェックするにはもってこいかも。

スマホで写真撮ると×60倍だとこんな感じ、撮った画像をズームアップすればかなり大きくなるがカメラピントがアマアマで残念、実際覗くとピントはクリアでよーく見える、このサイズでこの能力は充分だろう。
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ピカピカつやつやのセルロイドの柄も覗いて見れば全体に細かいヒビがびっしり入ってる、かなりショック!
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マイクロスコープをポケットに忍ばせての東北西洋剃刀探索は今の所不発だ。


台北 で剃刀探し [剃刀探索]

台北出張のおり、“台北 蚤の市’’で検索し大型の骨董屋とビンテージ物もあるらしいフリーマーケットへ西洋剃刀を探しに行くことにした。台北はここ数年数多く来ていて仕事以外の目的が無かったがウエットシェービングにハマったおかげで休日に目的ができた。

地下鉄古亭駅近くの、尋寶跳蚤屋 は1号館から4号館まで店舗建物が繋がりゴチャゴチャした骨董屋で2階(冷房装置が無くかなり暑い)もありかなり広い、店内の骨董に日本統治時代の名残が多く剃刀探しに期待がもてた。
一回りして見当たらず店員にスマホで“剃刀”の文字を見せて探してもらうが“無い、わからない”とのコト、だが帰り際に1号館の入口近くのガラスショウケースにパリの蚤の市で見たのと同じ剃刀ケースを見発見!SolingenのPUMA社のモノだ、木目のケースにPUMAのマークが象嵌されており一見すると木製だが当時にしては良くできたプラスチック製だ。
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( 店員に許可もらい撮影してます )

鍵のかかったガラスのショウケースを開けてもらい中身を確かめると剃刀ケースのブランドとは違うSolingenのZWILLING J.A. HENCKELS #72それもロゴからして古いタイプだし、このブランドでは見たコトが無い商標無しのベークライトの黒柄が出てきた。
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一度は使ってみたい当時剃刀の世界トップブランド(ZWILLING J.A. HENCKELSは現在剃刀の製造をしていない)ではあるが、日本にはピカピカのUSED良品がタイプ違いでかなりの数現存してるようだし、NETにはケース付きデッドストックも当時より安く常に売りに出てたりする、ココでヘタれた物を買ってもね、ヤメヤメ!

重新橋觀光市集 は土日開催のフリーマーケットで、新光三越前の道を西へ川を越えた左側( 台湾はタクシーがとても多く料金が安いし安全なので移動には便利 )、高速の高架下にある、雨天でも開催できるからだそうだ。野外店舗だがかなりの数だ、奥は10軒ほどのフードコートとなっており多くのテーブル席がある。
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T字剃刀や使い捨て剃刀、手動バリカン電気カミソリもある、なんと一坪ほどのプレハブ床屋が3軒並んであった。
捜索は近い所まで来てはいるはずなのに残念ながら西洋剃刀は見つけられなかった。

夜は十数年ぶりに士林夜市に出かけた、かなり以前はアンティーク小物の店が多数あったが、剃刀探す力が萎えるほど すごく様変わりしていた。
デパートにもウエットシェービングのコーナーは無くガッカリした、粋なウエットシェービングをする台湾人はいるだろうに、ましてや安全カミソリが出てくる以前、台湾の剃刀を使うであろう数百万人の男達は皆各々毎日使っていたはず、当時数百万はあったはずの剃刀は何処へいてしまったんだろうね。

期待した中国の剃刀やアジア圏の剃刀を見つけたかったなぁ。

パリ で剃刀探し [剃刀探索]

出張でParisに、休日は本場でヨーロッパのビンテージ剃刀を探す という初めて目的を持ち蚤の市に行った。
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Parisの3大蚤の市の一つ クリニャンクール、規模が大きいので探すのが難しいかと思っていたが、メトロ M4PORTE DE CLIGNANCOURT 駅を出て蚤の市に向かい高架をくぐった右側エリアの何店かで西洋剃刀や一枚刃のT字剃刀、砥ぎ革、シェービングブラシ等見つけられた。
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毎回行く度にクリーンで安全になってる、今回は一人で時間無制限、じっくり見て回るコトができた。
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以外と無造作にケースに入っていて見つけづらい聞くと出してくれるのだが、値段が付いてないのが多く交渉が毎回面倒(以前はそれも楽しみだったが)なのと、凄く良い商品も幾つかあり気に入ればご購入というコトで意気込んではいたが。
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全て店主に撮影許可をもらっての撮影、ダメなところは貼り紙してある。
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途中で気がついたがルーペ持ってくれば良かった、以前より細かいとこが見えづらいのに気付く。
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コレクターではないので珍しいからとか美術品のような剃刀セットが欲しいわけでもなく、ましてや手に負えないであろう柄や刃が欠けて錆びた剃刀なんて以ての外で、実際使える実用的な程度の良い剃刀を探していて、残念ながら今回は手に入れたい剃刀に出会うコトができなかった。
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