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ツヴィリング J.A. ヘンケルス [剃刀 雑感]

日本製西洋剃刀には大きく重いモノ(70gオーバークラス) が見当たらず、 ヘンケルスで1番大きく重い#14を手に入れた。
仕方がない、如何しても大刃の西洋剃刀で髭を剃ってみたかったのだ。


ストレートレーザーの世界で1番メジャーである、ツヴィリング J.A. ヘンケルス(Zwilling J.A. Henckels AG) の剃刀を 手に入れたので調べてみた。

ドイツのゾーリンゲンが本拠地。「ツヴィリング」や「ヘンケルス」が商標名で、双子がトレードマーク。(ツヴィリング とは、ドイツ語で 双子の意味)

創業は1731年にヨハン・ペーター・ヘンケルス(Johann Peter Henckels )が双子のマークを登録した年とされている。その後、ヨハン・アブラハム・ヘンケルス(Johann Abraham Henckels)が1818年、ベルリンに第1号店をオープンさせた。社名の J.A. は彼の名前の略である。

ツヴィリング(ZWILLING)とヘンケルス(HENCKELS)の2つは別々のブランドである。

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ツヴィリング ブランド
よく知られ、以前からあるブランドで、双子のマークで有名である。価格は後述のヘンケルスブランドよりプレミアム性の高い商品だ。

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ヘンケルス ブランド
1895年に新たに加えられたブランドで、双子ではなく1人のマークである。各国の支社がその国の料理文化に合わせた商材を展開しており、価格は前述のツヴィリングブランドよりリーズナブルに抑えられている。

今となっては ツヴィリング 製の剃刀は製造されてい無いが、世界で一世風靡した最高の剃刀を世に供給した会社である。現在も多くのツヴィリング製剃刀がネットで頻繁に取引され流通しており、数的にも品質的にも良いモノが多い。

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柄に象眼されてる双子のマークの初期は浮彫立体で、次に双子マークのみの象眼、FRIODURの文字が双子マークとともに象眼され、最後は柄にマーク印刷となっていった。
BOXも紙製の黒、アイボリー、と文字違いとタイプが多く有り、プラスチックケースも、赤、白、灰と三色あるが、文字違いを入れるとかなりの数となる。

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ツヴィリング の商標を得た剃刀はとても多く、全ては把握でき無いが。

6・8・10
11-V・12・13・14・16・17
28
30・38
42・45
50・51・55・56・59
60
70・72・72-V・74・76・78
80・89
101・106・172
250
400・401・415・451・472
574
1159
Emperor
Vacuum

ヘンケルス 商標の剃刀も有る。

10074

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ザッと調べただけでもコレぐらいの番手タイプが有る、ナンバーは同じだが柄のマークの新旧違いや柄の色違い、峰の飾り彫りがあったり、ブレード先端に床屋の切欠きと呼ばれる凹みがあるモノも有る。刃面に色付け刻印が有ったり、金色に印刷された文字の有るプレミアものなど、刃先の形状違いを入れるとかなりの数になる。
V が付くのはベタ刃の剃刀だ、#250 はツヴィリング J.A. ヘンケルスの創業1731年だから1981年に250周年記念モデルとしてに作られたナンバーで、色違いが何パターンか有るみたいだ。
Emperor と Vacuum みたいにナンバリングでは無くレーザー名があるモノもある。
番手数字の後に1/2と付くのは、剃刀の先の形状が四角いスクエアタイプでは無く丸みのあるラウンドタイプに1/2と付く。
柄は基本的にアイボリー色のプラスチック積重タイプが多いが、それ以前はエボナイト製の黒柄で銀色双子マークが象眼されている。晩年一般的なヘンケルスレーザーはアイボリー色の柄に双子マークと Friodur と文字が象眼されており、「FRIODUR」とは、ヘンケル社がオリジナルで開発したステンレス特殊鋼の名前だ。

コレクターの方にはコンプリートしたくなる魅力あるトコロだね。
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コメント 4

かずけん

   、「FRIODUR」は、ヘンケル社がオリジナルで作ったステンレス特殊鋼の名前  とありますが勉強になりました

切れ味にもいろいろ有ると思うんですが スカッとした切れ味はやはり鋼に軍配でしょうが 「FRIODUR」は言葉は悪いのですが「のたりくらり」
永切れする事(材質の粘りが強いのか??)は非常に優秀ですし錆には最強です 特徴によって使いこなしたりして
いろいろと国によって特徴が有ってお興味は尽きませんね!!
by かずけん (2015-06-03 07:58) 

Yan-tan

ヘンケルスの剃刀に長い歴史があるせいか、調べると数多くのタイプが有りました。厳密に番手違いがブレードの形状など全てで分かりやすくは無く、番手違いの意味が見出せ無い剃刀も有ますね。
Friodur の剃刀は錆び無いし永切れする。なるほど、ブレードの色が明るく白い、日本製と何処と無く違う気がしてました。

by Yan-tan (2015-06-03 09:35) 

makoto

ちょっとした疑問からこちらに寄らせて頂きました。その疑問とは「この古いレザーでなにをしてるんだろう?!」でした。自分は 実際に仕事で使用していたので、とても不思議でした。 Yan-tanさんがプロで 刃が使えるまで 手入れ出来るにしても管理が大変だろうな~とか いろんな事が思い浮かんで 不思議な気分です。
話は変わりますが、材質の判断の一つとして レザーの刀身の先を爪で引っ掛けて 指パッチンみたいに弾くんです。音が良い程 良い品だと教えられました。実際 使える刃は 似た様な音がしてたので~間違えではないのだろうけど・・・。
by makoto (2015-06-09 13:41) 

Yan-tan

makotoさんコメントありがとうございます。
「 髭を剃る 」という日常を趣味としたコトで、朝のシェービングタイムが愉しく、無駄では無く有意義な時間に思えてくる。
考え方の違いだけで毎朝のスタートが楽しくなってます。

教えて頂いた、中指と親指で刃線をツマんで、指パッチン してみました。最初は刃線が痛ま無いだろうか? などと考え躊躇していましたが、このコトがスゴク気になっていて。砥石で研ぐ頃となり刃線が曲がってもなんとかするか、と、思い切ってパッチンしてみたら、ナント!良い音がするではないか! パッキーン 全てで行ってみましたが、新しい大きい刃ほど音も大きく良く響きます、小さいと音も高くまたこれもよ良い音が、、片刃、ベタ刃はやはり重くコモった音でした。
コーンケーブのある薄い刃ほど良い音がするみたいですね。
良い刃かどうかの判断は難しそうでしたが、音が何かしらの基準にはなりそうですね、数多く刃音を試してみたいものです。

有難う御座います、パッチン後の刃線も問題無し、面白い発見でした。

by Yan-tan (2015-06-12 10:33) 

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