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髭剃りのダンディズム [髭剃り探究]

西洋剃刀によるシェービングという酔狂で美しい趣味を持つコトは、その人の余裕や自信となって素敵なダンディズムを香らせる。

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ダンディとは、本来の意味も有るのだろうが今の時代はオシャレをする、シャレ者のコトをさす言葉となっている。
オシャレをするとは、そうでは無い者にとって財産の浪費と時間の空費になるワケで、効率や生産性ばかり追い求めてる者には到底理解できないコトだと思う。

無駄が生きていく上で人生を豊かに魅力的にしたりするコトが多いが、無駄を省いた生き方がシンプルでクールだと思う者もいる。

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髭剃りに対しての価値観の違いではあるが、毎日のシェービングタイムを無駄だと思うか、粋な趣味として楽しむのかは考え方次第だね。
朝から無駄だ面倒だとネガティブに毎回思う一日のスタートと、お気に入りの道具に囲まれ “今日はどれで剃ろうか” 等とワクワク楽しく一日をスタートするのとでは、自ずと生き方に差が出てくるモノだ。

シェービングにいつもよりチョイと多く時間を割くだけの余裕がとれれば、心にゆとりが生まれソレが表情にも現れるハズ。

魅力的でダンディな男になるには、まず朝から自信の持てる顔にならなくてはね。


究極の髭剃り ② [髭剃り探究]

髭を西洋剃刀で綺麗に剃るタメには? と考えると。
先ず考えるのが、よく剃れる西洋剃刀であるコト。

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今迄のT字多重刃カミソリはどれもこれも剃れるのが当然の中で、カミソリ自体の性能と能力で選ぶのは少数で、どちらかというと、使う人に合うか合わないかじゃないだろうか。

西洋剃刀は合うか合わないかではなく、自分の好みに合うように研ぎ上げるのだ。ましてや1枚刃そのものが髭を剃る全てとなり、その剃刀を研ぐとなると、西洋剃刀の刃のタイプや鋼材、多数有る砥石やラッピングをチョイスするスキルが必須となる。

当然だが、剃れる刃と剃れない刃は直ちに顔面結果で現れるからだ。


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次に大切なのは、剃るタメのテクニックだが。
その前に、シェービンググッズを吟味し、プレシェーブの充実を計らなくてはならない。

プレシェーブは髭を上手く剃るために絶対に疎かに出来ないスキルのひとつだ。

先ず髭をぬるま湯でぬらしシェービングオイルを手のひらに取り両手でフェイスマッサージを丹念に行い顔を揉みほぐし肌を柔軟にするのと、髭の伸び具合や吹出物などのチェックをする。

シェービングクリームを髭に伸ばしてより髭の軟化促進をさせ、また肌の滑りを良くし刃から肌を守る。

この季節は保温出来るシェービングカップにチューブ入りソープとパウダーソープのミックスを入れて、シェービングブラシで細く豊かな泡を作りしっかりとラザーリングを行う。

本来ならスチームタオルで包み3分程蒸したいところだが、我が家の都合でそのままこんもり泡だらけの顔のままで剃刀の刃をラッピングフィルムでラッピングして、もう一度ラザーリング、ようやく順剃りで進めていくのだ。

プレシェーブは時間を掛け丹念に行うコトが上手く剃るコツであり仕上がりに雲泥の差がでる。


多重刃T字カミソリで剃ってた頃はシェービングジェルのみで即ゾリゾリしていたが、ソレで全く問題無し、寝ボケていてもすごく剃れてツルツルに、しかもパーフェクトに安全だ。

西洋剃刀となるとそうはいかない。剃るというテクニックが当然必要で、朝から鏡の前で緊張し寝ボケてなんていられない、丹念にプレシェーブを行い、両手と表情筋を駆使して真剣に剃っていても完璧に剃り上げるには時間もかかるし、うっかりしなくても常に危険が伴う。

つまり、“ 西洋剃刀で究極の髭剃り ” を 行うには、西洋剃刀を扱えるスキルとテクニックが必要なのと、髭をじっくり剃り上げるタメの時間と心の余裕が必要だ。

全てが大切であるコトは言うまでも無いが、追求するとドンドン究極化していくのだ。

究極の髭剃り [髭剃り探究]

髭剃りの友Blogも、めでたく 100回 となりました。

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お越し頂いた方々、お付き合い有難う御座います。
また、今後とも宜しくお願い致します。


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究極の剃刀刃を求め、日夜YouTubeをチェックし、常にネットで検索しまくって、金属専門書を読みふけり、刃物研ぎに対しての文献と情報を集めてスキルを蓄え、砥石で研ぎの技術向上を目指し日夜研鑽に励み、経験値を上げ、細かく研げるものなら何でも試し、顕微鏡にて数ミクロン単位でのせめぎ合いを確認しつつチェックし、キレッキレの刃付けにほぼ成功してるとは思うが、、、確かに、いつもの切れの試し方、一本の髪の毛先をつまんで剃刀の刃に髪を落としてプツっと切る 切れ味チェックでは抜群の成果をあげ納得の刃先と なっている。( 時もある )


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ただ、髭剃りの目指すところは、所有欲を満たすシェービンググッズに囲まれ、お気に入りの香りの中でキレッキレに自分で研いだ愛着有る自慢の剃刀で、自身で磨き上げたテクニックにて、ツルツルぴかぴか無理なくスピーディに、当然ながら “ 綺麗 ” に “ 気持ち良く ” 一番大切な “ 安全 ” に剃り上げるコトが出来るのが、 究極の髭剃り ではなかろうか。

最近はハードにウエイトが移っているみたいだったが、今後はソフトにもっと力を入れて、剃りのキャリアを積まなくてはね。


千代鶴是秀 “ 月照 ” [髭剃り探究]

千代鶴是秀は大工道具で超一流の鍛冶職人だがソレだけでは無く日用雑貨を含めイロイロ器用に作っていたみたいだ。

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その中には千代鶴是秀作製の “ 月照 ” 銘の西洋剃刀が有るのを知った。ネットにもアップされており、調べると隣駅の金物屋なので、是非とも現物が見たくなった。

先日玉鋼の剃刀をネットで調べていたら刃物つながりで大工道具の鉋で髪の毛を試し切りするらしき文面が出ていて、ナルホド~確かに砥石を調べていた時も鉋の文字が良く出ていた、YouTubeにも砥石で研ぎと言ったら鉋がよくアップされている。
大工道具と言ったら有名鍛冶職人の千代鶴是秀が必ず当然のコト出てくるので、気になったので調べると 地元ご近所での話ばかりだった。所縁の金物屋が近場に3軒有ることが分かり、仕事帰りに寄ってみることにした。


1軒目は、渋谷道玄坂の金物屋 「 吉沢利工 」だ、ココにお目当ての “ 月照 ” が有る。

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千代鶴是秀と先代が親交があったみたいで作品が幾つかコレクションしているはず、ワクワクしながら店内へ、狭いながら大工道具が所狭しと並んでおり、鉋に鑿、高価な砥石も、ナント!新品鏡面磨きで柄は藤巻の日本剃刀が桐箱入りで売りに出ていた。ワクワク度 MAX!

対応に出た吉沢氏に剃刀研ぎ用砥石について尋ねた、話の流れで話題を千代鶴へ持って行きたかったが上手に伝えられなかった。
勝手に盛り上がり挙動不審になってる私は大工専門店に不釣り合いの上 お門違いの雰囲気が滲み出てたタメに、挙句は 東急ハンズ を薦められた。
千代鶴是秀の チ も、“ 月照 ” の ツ も発せず残念ながら吉沢利工を後にした。

http://www.h6.dion.ne.jp/~y3-rikou/tennjijyou/tennjisitu-top1.htm


気を取り直して、2軒目は三宿交差点カドにある地元「スズキ金物店」ココは昔から知っており、何度も買い物をしたコトがある近所の金物屋なのだ。

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知らなかったがココの店主は “ 日本の大工道具職人 ” というリッパな本を書かれた方で、千代鶴是秀についても詳しく、是秀と先代は鉋の刃と鉋の台の間柄だったそうだ。店内に大工と佐官道具がビッシリ並び、“ 千代鶴 運壽 ” の箱書の鉋が並べられていた。ゆかり有る石堂謹製品も幾つか並んでいる。砥石にも造詣が深く尋ねたいことは山盛りだが、剃刀の話からはせず包丁研ぎの話の流れで剃刀研ぎ用砥石の話でもできればと思ったが、言い出せないまま終了ー!

http://www.misyuku-suzuki-kanamonoten.com/index.html


3軒目は三軒茶屋に有る「 土田刃物店 」だ、土田氏は “ 時間と刃物 ” と“ 千代鶴是秀 ” の本を書かれた方だ。千代鶴是秀作品ではとても有名な研究家で、開運「 なんでも鑑定団 」にて鑑定士も務ている。

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通りから少し奥まっているココに金物屋が有るとは誰も思わない、この辺りに何十年もいて初めて意識した、イヤ意識しないと分かりません。
入り口脇のガラスケースに玄翁が大きい順からズラリ並んでおり雰囲気は良いのだが店内の客のスペースはモノ凄く狭いのだ。先客が2名いて外で待つワケだが店内に入れるのは当然一人づつだ。
狭いながらも砥石が積み上げられていたりし、四角い対馬の黒い名倉も有り楽しめそうだが、一対一の対面販売で、気合が入る。
ココでも土田氏と包丁研ぎの話から始めたが内容が進展せずに、砥石の粒度150番手の欠けた刃を直す荒砥を話の流れで購入するコトになった。
「 ダイアモンド砥石がツルンツルンになっていたんで丁度ヨガった〜 」
まったく、何しに行っとるんだか、、


今回1時間弱で近所の千代鶴是秀の所縁の金物屋を3軒尋ねて、どこも専門店だけあり砥石には詳しそうだ、剃刀の話は全く出来なかったが、気長付き合って行こうと思う。

しかし、あまりにも話し下手の自分にビックリした。

鍛治場見学 [髭剃り探究]

越前打刃物、タケフナイフビレッジへ鍛治場の見学に行った。

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ココでは火造り鍛造のナイフや包丁、切り出し小刀を実際に造れる体験教室をイロイロと実施している。それで切り出し小刀教室に予約を入れたが、すでに定員に達していたためダメとのコト。しかし折角なので出かけてみた。

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越前打刃物では剃刀を造るコトは無いとのコトで、その気になれば造れそうなモノに感じるが、話を聞くと歴史的な背景も有るらしく、地場産業として得意不得意があるみたいだ。もともと刀鍛冶から始まり今は雑具、農工具、ナイフなどで、見た感じ包丁がメインではなかろうか。


切り出し小刀造り工程は、まず火造り鍛造から始まり整形焼入れし研いで仕上げまでとなる、4時間程かかるらしい。包丁だと6時間、ナイフは2日間らしいが次回チャンスがあれば挑戦したいものだ。



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