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切れると剃れる [剃刀 雑感]

最近西洋剃刀をセッセと研ぎ上げては、顕微鏡でミクロンの世界を覗き、刃先の美しさ、切れる切れないそんなコトばかり気にしていた(キライでは無いが)。剃刀に合う砥石をチョイスして、研ぎの腕と知識がある程度の域に達すれば剃刀はスパスパよ〜く切れる。

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しかし、“その剃刀で髭が剃れるか?” となると話は別。
包丁やナイフのよ〜く切れるモノでも髭は剃らない、そんなモノで髭は剃りたくないし、用途が違う。
最近買った包丁研ぎの本も、遠からずと思ってはみたがやはり剃刀研ぎとは全く違う。切れる切れないで言えば切れた方が断然良いが、ただ、剃刀は肉や野菜を切るワケでは無く、自分の肌に当てて髭を剃るタメのモノで、試し切りでスゴく良く切れても気持良く剃れるとは限ら無いからだ。
肌に直接当てる刃物だから、プロもアマも関係無く、ど素人にも遥かに高い次元を最初から求められる(ケガするからね)。

大切なのは、自分で自分の髭を安全に気持ち良く上手に剃るコト、シェービングテクニックをググッと上げれば自ずと “ 剃れる剃刀とはなんぞや ” が見えてくるかもね。

顕微鏡600× [研磨 砥石]

手持ちのUSB200×顕微鏡で不自由は無かったが、“刃物の見方” “包丁と砥石大全” の書籍中に出てくる高倍率の顕微鏡を使った刃先写真にトキメキ、どうしても自分で研いだ西洋剃刀の刃先が見たくなり、総合倍率が600倍の顕微鏡CMOSセンサー搭載でPCでも見れて、透過と対物のWライトが付き、対物レンズは、8×・15×・30× に、接眼レンズは10×~20×高倍率ズーム、人生4度目の顕微鏡を手に入れた。

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磨き込んだ300SANKANでピカピカキレッキレの刃先が見えるのを期待して覗き込んだ。
アレ、アレ〜? 倍率が300×辺りだと光で凸凹してて何だか良く見えない、アレコレとやっては見たがピンがあまいのか? 600×だと何処を見てるんだか全くのブレブレでピンが合わない。子供の頃に、お年玉をせっせと貯めて買った天体望遠鏡にガッカリしたコトがあった。良く見えたのは月のクレーターだけで、土星も何もかも星は全て点にしか見えなく残念な思いをした。(子供心に新星を発見し自分の名前を付ける夢を描いてた)

この顕微鏡、ダメだ使えないジャン!

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ならば、底倍率80×~160×辺りで直接眼でチェック!
なんだ、なんだコレは! 見えたコトは見えたが、ノコギリが見えた。か〜なり ガックリした。


革砥の手入れ [革砥]

以前手持ちの西洋剃刀5本を研ぎ上げ、刃先と切り刃幅の各々計測写真を撮ってみた所、革砥を当てた時に出来たであろう刃先とシノギの乱れたキズが気になっていた。革砥に当てて作る刃先の糸刃 (小刃) が全て均一になって無いのだ。当て方もあるだろうが、元々の革砥表面が均一では無いのでは?と推測した。

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馬革には馬油でしょ、と前回と同じく北海道物産展で手に入れたラベンダーアロマオイル配合の馬油を表裏タップリ揉み込み塗った。( 後、金具も全て外した)


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しばらくすると革が馬油を全て吸収してしっとりと良いしなり感が出る。



今回は表面の均一化と余分な湿りを取るために、最高温度MAX(麻クラス)にしたご家庭用アイロンに全体重を気合いと共に乗せ、思いっきり表と裏をプレスしてみた。(スチーム無し)
( 我が家の女子達が怪訝な顔で見ている、“ 壊したら即新品を購入 ” 顔に書いてある。後で知ったが27年間も我が家に奉仕しているアイロンらしい )


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#2000番 Before → After

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#30000番 Before → After

共にしなやかながら表面のキメは整い硬質に、見た目と撫でた感触では、とても良い感じに仕上がった。

香り良い革砥で仕上た剃刀の剃り味が楽しみだ。


刃先の先 [研磨 砥石]

いつもの手順で髭を剃ってると剃り方をヘマってる訳ではないのだが、顔が “イタタ ” となる。実はチョイ前から気になっていたコトがある。
ここ毎日使用の300SANKANだが、刃先の先、包丁で言う所の “ 切っ先 ” が、傷にはなら無いが肌を痛めるみたいで、アルム石で撫でるとソコが非常にシミル。


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×200 顕微鏡で見ると原因はやはり思った通りコレだった、フラットに研ぎ過ぎていたみたいで、角のエッジが効き過ぎていた、これでは痛いはずだ。刃先の角を落としてラウンドさせないと剃刀の先が皮膚を切ってしまうみたいだ。


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先だけ刃を潰すように刃先を砥石に立ててRが付くように何度か研いでみた。

結構イイ感じで研ぎ上がった、明日から安心して髭を剃れる、よかった。

包丁と砥石大全 [剃刀 髭剃り 本]

砥石で西洋剃刀を研いでいると疑問が幾つも生まれる、一番厄介なのが疑う事だ。何かと言うと、先ず自分の研ぎに対する技量を疑うならいざ知らず、剃刀の鋼材や質を疑ったり、一番悪いのが目の前にある天然砥石を疑う事だ。東京恵比寿の砥石専門店でプロに選んでもらったが、確かに銘も無く出所の判らないコッパ天然砥石では究極は望め無いのでは?と、頭の隅にずーっと有って、岩崎航介氏は著書 “ 刃物の見方 ” 中で、剃刀研ぎにはこの砥石以外考えられない、的な感じで語っている名倉や天然砥石を紹介している。私の中の疑惑を解決するにはそれらを手に入れるしか無いのか、むムム!


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砥石をnetで調べていると “ 包丁と砥石大全 ” なる本が今年14年8月に発売されていた。
最近剃刀の他に我が家の包丁も研ぐコトになってしまったので早速ポチっと購入!

前にキッチンで粛々と剃刀を砥石で研いでいると、我が家の女子達が何度か覗きにきて声には出さないが “ そんなに切れる剃れると言うのなら、包丁も研いでくれないかな〜 ” 目が語ってた。我が家の包丁のメインは15年程前からZwilling J.A.HenckelsからGLOBALの牛刀とペティーナイフに、女子達は揃いのシャープナーも付いていたが使わず家電の電動シャープナーを使っている。試しに私がダイヤモンド砥石と面直し用の小さ目の中砥でホイホイと研いで見せたら女子達に “スッゴく切れるぅ~” って感謝感激された。調子に乗った( 乗せられた) 私はまんまと女子達の罠にかかり包丁研ぎ係となってしまったのでアール。

この手の本にありがちな古くさい文回しや訳の分からない専門用語などを飛ばし読みするコト無くとても分かりやすい。詳しく良く出来た今後私の指針となるであろう素晴らしい本だ。
いつかは納得のいく砥石に出会いたいモノだね。

切れ味と剃り味 [剃刀 雑感]

最近使用を続けている300SANKANペタ刃だが、5カ月使い続けた 1000H.DIAMONDとは明らかに剃り味が違う。肌に当てたスマートさが全く違うのだ。

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左・300SANKAN 剃刀の峰から刃先にかけてコンケーブ(えぐれ)の少ない“ ペタ刃 ”と呼ばれる。見た目的に、刃厚の有る刀やナイフの様な武骨なイメージだ。

右・1000H.DIAMOND コンケーブのRが絶妙だ。ここの造りで肌へと伝わる感触の違いが出るポイントだ。刃が薄く繊細な感じのイメージを受ける。


髪の毛先を摘んで根元側から切って行く切れ味チェックでも音が違い過ぎる。1000H.DIAMONDの切った時に出る“ カン ” という澄んで華やかな高音質は誰もが魅了されるハズだ、また音に似合った指先に伝わる切り離れ良い感触はたまらなく良い。300SANKANは “ ブッ ” っと地味な低音と切ってる感触が重く指先に伝わり寡黙な感じがする。感触はまるで違うが、何方もよ〜く切れるし問題無く髭は綺麗に剃れるのだ。

私の髭は太からず細からず、多からず少なからず で至って一般的な太さと量だと思うのだが、肌に当てて実際に剃ってみると。1000H.DIAMONDはチリチリリと剃って行く軽快な剃り味だし。ゾゾゾゾーと剃れて行く300SANKANは言うならば力強い剃り味なのだ。
甲乙付け難く何方も剃る感触に味が有り全てがお気に入りだ。

髭を剃っていて “ おぉ〜 ” と毎回思う300SANKANの剃り感が頼もしいのはペタ刃の特性なのかもね。


剃刀 研ぎ [研磨 砥石]

それなりに西洋剃刀を砥石で研げる様になっては来ているが、ついこの前迄は一本しか無いので無駄に研ぎ細りしない様に砥石に当てる数は極力少なく、ましてや力は極力抜いて気を使い砥石に向かっていた。


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YouTubeにUPされてる西洋剃刀の研ぎ方で、八の字だの何だのそんな研ぎ方はやったコトがない。刃筋に対しての始めは直角に、仕上げで平行に力加減に気を付けて研ぐだけだ。

西洋剃刀が5本ともなると小まめにルーペでチェックしつつ全て研ぎ上げるのに有に一時間以上かかる。
5本が同じレベルで切れるよう各々の状態に合わせ研いで、髪の毛先をつまんでの切れ味チェックをする、どれも問題無く良く切れる。

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最近頂いたコメントで良いコトを知った “ 重曹水 ” と、いうモノ。
ph8.2 弱アルカリ性の重曹を水で溶かしたモノだ。
5本並べて研いだりして、濡れたままにしてると直ちに錆びてくる。モタモタしてると研ぎながらでも錆びてくるのだ。水の代わりに重曹水を使って研ぐと酸化せず錆びを防ぐコトが出来る。

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“ 毎回砥石を洗いながら順に名倉を細くして剃刀を研ぎ上げ、本山砥石に微細な名倉で砥石のみを研いだ後にキレイに砥石を洗い、シャンプーを2,3滴砥石に垂らし剃刀を仕上げる ” と、岩崎航介氏は “ 刃物の見方 ” で語っている。成る程!摩擦を減らし極限の研ぎをする訳だな!

早速、シャンプー! あれ? 我が家の女子達のシャンプーは高級な植物系の添加物満載で( 私も勝手に使用しているが ) 本を出版した頃のシャンプーは低級石油系なハズでは、だったらと、目の前にあったキッチン用洗剤の ジョイ を3滴ほど垂らして砥石の上で剃刀を撫でるように滑らして仕上げた。なかなか良いぞ 確実にミクロン単位( ミクロンの聞こえが私は好きだが、長さの単位でミクロンは使わなくなったそうだ )の刃が付いた気がする。

研ぐコトに対しての、理屈もイメージも私なりに有るのだが、其れが正しいのか如何か、カナリ切れるレベルで研いでいる筈だが、まだまだの気がしてならない、素晴らしい切れ味とはなんぞや?そこが謎だ。

比べたい訳ではないが、スゴく切れる手持ち5本の 剃り味 がこうも違うとね、実に愉しく奥深い、研ぎ甲斐がある。

㊂ 岩崎3Mトキワ [西洋剃刀]

西洋剃刀入手5本目は新潟県三条市にある三条製作所、岩崎重義制作トキワ仕上げだ。


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軽く錆びてはいたが#1200、#2000とスポンジ研磨材超極細目(#1200~#1500)ピカールにてなんとか使用できるトコロ迄こぎ着けた。刃先刃線にサビのスポットが思ったより少なかったので助かった。


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三条製作所の出発点は西洋剃刀の製造から始まり、現在は岩崎航介氏の2人いた弟子の一人水落良市氏が日本剃刀のみ作っている(岩崎重義氏は制作を休止してるみたいだ)。だから玉鋼や炭素鋼で制作した西洋剃刀は全て貴重なモノとなった。


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岩崎氏が西洋剃刀を作りだした頃は、仕上げが出来なかったみたいで、谷藤福太郎、上條幸夫、トキワ(理容卸の仕上師)に仕上げを頼んでいたみたいだ。
日本刀に造詣の深い岩崎航介氏は、西洋剃刀制作において日本刀と同じく鍛冶師と仕上師を分けて考えていたのかもしれないね。

三条製作所製の炭素鋼(スウェーデン鋼)西洋剃刀は 「 ㊂ 岩崎 」と峰を上から見て右取っ手に横書きに刻印されてる。

岩崎の西洋剃刀に T と一文字取手にアルファベット刻印されてるのは、仕上げた谷藤福太郎氏の頭文字だ、他に H や M や V などがある。

上條幸夫氏が仕上げた岩崎の炭素鋼西洋剃刀の指掛けには、KAMIJOのローマ字刻印が入る。
三条製作所製の玉鋼西洋剃刀にも、峰を上から見て左取っ手に、岩崎上條の名字が連名刻印された貴重な剃刀も有る。

トキワの刻印はいろいろなタイプが有るみたいで、手に入れた3Mトキワの他に、トキワや6Mトキワ、7Mトキワ、9Mトキワ、9Hトキワ、トキワマスター等が見受けられる。 

刻印違いでは、全て英語とローマ字表記のモノや 30、33、38、50、60、70、80、90 等の二桁アラビア数字が確認でき、それと共に炭素鋼と刻印されたモノも有る。他にレデイ、片面刻印無し、等がある。



(三条製作所の玉鋼製西洋剃刀は峰を上から見て取っ手左面に ㊂ 岩崎 と縦書きに刻印されてる。もう片方の右面取っ手には、縦書きで 漢数字 とその下に玉鋼と漢字で刻印され、四00番台から一八00番台迄で54本の現存を確認する事が出来る。

三条製作所の玉鋼製西洋剃刀にはアラビア数字で刻印された片刃西洋剃刀も有る。
刃は日本剃刀の片刃仕様、刃と柄が折りたたみ式で日本剃刀と西洋剃刀のミックスだ。200〜400番台で確認できる。取っ手では無く刃面裏に縦書きで玉鋼 岩崎と刻印して有る 。

他に英語とローマ字で全てが刻印された 海外向け?の IWASAKI MADE IN JAPAN TAMA-HAGANE STEEL と刻印された玉鋼製西洋剃刀も有る。)   2015.6更新



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コンケーブのアールは絶妙で峰も厚みが有る。剃刀自体がやや重いのか手にしっとりとなじむ感じがする。
柄は基本的に白と黒らしい、西洋剃刀の箱は3種類有ったみたいだ。3M、6M、7M、9M、9H、G、H、M、Vなどの刻印の意味等判らない事が多いが、三条製作所も理容卸のトキワも現在有るみたいだし尋ねてみたいモノだ。

刃物の見方 [剃刀 髭剃り 本]

骨董市で4番目に手に入れた西洋剃刀が “ 岩崎3Mトキワ ” 見つけた時はカナリときめいた。

いろんな方が岩崎の剃刀についてnet上に書き込んでいるし、西洋剃刀について調べれば自ずと岩崎の剃刀に行き当たるのでこのブランドは当然知っていた。


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手に入れた剃刀を調べ検索してると、岩崎航介著 “ 刃物の見方 ” なる本の復刻版( 初版1969・復刻版2012 ) を見つけ早速手に入れた。この西洋剃刀 “ 岩崎3Mトキワ ” は、著者岩崎航介の子息 岩崎重義 が製作し トキワ が仕上げたモノだ。

なかなか興味深い内容で、鋼、剃刀に対しての想いや執念。砥石や名倉の選び方研ぎについてとても参考になった、革砥のトコロは “次回に” ということで終わっていて残念ではあったが、岩崎の剃刀を知り得る為にこの本を手に入れてホント良かった。

髭剃りはライフワークなんだから、愉しく西洋剃刀と付き合わなくてはね。

剃り比べ [髭剃り]

最近手に入れた西洋剃刀4本は、そのままでは全く切れなかったので最初の1本目並みに切れるように砥石の能力をフルに発揮してみた。

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新入り4本の手順は同じく、人工#6000→天然砥石→革砥#2000→革砥#30000→ラップフィルム#15000のローテーション3巡回して仕上げた。

2巡目まではカナリ剃れる刃が付く迄各西洋剃刀に合わせてシッカリ研いだ。

3巡目は最初に手に入れた1000 H.DIAMONDも加え5本共全て同条件にする為に砥石、革砥、ラップフィルムを当てる数と力もほぼ同じにして仕上げた。

ほぼ同じ仕上げ方をしたが鋼の材質、コンケーブ、刃の角度、5本共全てが違う。
シェービングの手順も同じ様にした、順剃り→逆剃り、力加減も髭に当てる回数も同じになる様に気をつけて髭を朝の同時刻に剃ってみるコトを2マワシしてチェックに10日間かかった。

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1000 H.DIAMOND

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300 SANKAN

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800 DAISHI

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CAPE NT-77

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岩崎 3Mトキワ

1番知りたかった髭の剃り味だが、全く違った。刃の肌への当たりが違うし、剃り音も違う、切れ味も違う、つまり剃り味が違うのだ。
それが判る感覚を持てたコトが嬉しいし、そんなコトしている自分がとても愉しい。

ただ、剃り上がりが違うのはナントカしなければね。

アルム石 [髭剃り道具]

4カ月程前に手に入れたアルム石(デオナチュレ男クリスタルストーン 60g)が、髭剃り後毎回使用してるので重さ的に半分ぐらいに減ってきた。


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コレはパリで無くしたオスマアルムブロックの代わりに手に入れた消臭デオドラントモノだが容器付きなので出張にも重宝している。


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Amazonでジョージオリバーのクリスタルロック ボディスティック メンズ120gを見つけた。今迄のより倍の量だ、捻り出すスティックタイプの容器入りで届いて開けてみると デカすぎ!だし、モロに体臭抑制剤な感じでゲンナリした。(元々、脇の消臭材だから仕方がないが)

容器入りだがアートオブシェービングスタイプティックペン 12gでは小さ過ぎる、Amazonで探すとイロイロとシェービング用アルム石が出てくるが残念ながら容器入りが見当たらない(アルム石の原産国はフランスかタイが多い) 仕方がない気長に探そう。

アルム石はアフターシェービングには欠かせないアイテムで、使ってみると有り難さがてき面! ホントよ〜く分かる。


サビ落とし [研磨 砥石]

手に入れた西洋剃刀には軽く錆が浮いておりなんとか綺麗に落としたい、イロイロと用意し試してみた。

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サビ落としのテスト用に錆びた杭を用意した、材質は分からないが手頃な錆びたモノはコレしかなかった。

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240 → 400 → 800 → 1200 → 2000 → 3Mスポンジ研磨材 → ピカール の順でガシガシ磨いていった。

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結果的には錆は綺麗に落ちてピカピカになる、鏡面磨きが出来なくは無いが、ソレには最終研磨材がピカールでは心許無い、何かもう一工夫しなくては行けない感じだ。
( 専門研磨材なのか、気合なのか?)

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今回西洋剃刀のサビ落としに実際使った3Mスポンジ研磨材はとてもオススメだ、ハサミで好きな大きさに切れて、コレだけでも汚れや軽いサビなら(セッセとやれば)鏡面化位は出来る。( 使い古した位のスポンジ研磨材が使い勝手が良い )
画材用の砂消しゴムも使ったが消しゴムが削れて微妙なアールにも沿うのでかなりサビ落としに使えた。

錆びた剃刀を実用品として使用出来るまで復活させるのは、モノによってはかなり苦労するかもね。私はサビ取りに手こずりマイッたが、ピカピカに磨くのを趣味にしてる人には楽しいだろうね、分からなくも無い。

CAPE NT–77 [西洋剃刀]

2本も手に入れカナリ満足、買う気もなくプラプラしていたらコレを偶然にも見つけた。アノ日の3本目はナント有名な限定品だった、手に入れない理由は無いでしょ!

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調べれば後から後から情報が出て来るので時間と手間が掛ったが、素晴しい製作者の西洋剃刀であることが分り、巡り巡って私の手元に来たコトが不思議な縁であると感じた。


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谷藤 福太郎 明治27年 (1894年) 4月1日生 ー 平成2年 (1990) 享年95歳
昭和61年 (1986) に墨田区無形文化財技術認定保持者に登録

日本で初めて西洋剃刀を製作した草分けが谷藤福太郎で、林 市太郎と並んで西洋剃刀製作ではとても有名な方だ。谷藤氏は墨田区で(林氏は荒川区)工房を構えてた。大正天皇も谷藤製造の剃刀で髭を剃っていたそうだ。西洋剃刀の製造を廃業した後、主な機材を三条製作所の岩崎氏に譲渡したみたいだ。


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“ 77 CAPE–KENNEDY RAZOR ” は 昭和46年 (1971) 谷藤福太郎が喜寿(77歳)の記念にNICHIRI(日理)から発売した喜寿記念限定品だ。
初回出荷の柄は “ CapeKennedy77 ” がゴールド文字の象嵌で、その後の出荷分の象嵌文字はシルバーに変更されているみたいだ。
ナルホド!改めて手に入れた剃刀の柄の文字色を見るとゴールドに見る、が、、コレは初回出荷分!かと思ったがキレイに磨いたらピカピカのシルバー色だった。

柄の図柄と“ 77 CAPE–KENNEDY RAZOR ”の意味は何だか分かり辛いが、発射台を離れたアポロロケットが今マサに爆炎を上げて宇宙へと飛び立とうとしている図柄だ。調べると “ 1963年から1973年にかけて、ケープ・カナベラルはケープ・ケネディ (Cape Kennedy) と呼ばれていた。1963年ケープ・カナベラルに位置するNASAの施設を「ケネディ宇宙センター」に改称し、さらに砂洲の名称そのものも「ケープ・ケネディ」と改めた。” とある、年代的にもピッタリだね。

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谷藤の主な西洋剃刀は、TANIFUJIは元より他に CAPE、SPALDING、MaxFli、FAVORIT、Wogen、BA'BA、HOLCO、AIRI、KONIG、TF.HAIROP、Rikishia、RITUKY RAZOR、CLUB RAZOR、TENSTER、HELMAN、KINTAKA、BULLDOG、トキワ、宇賀、総房、岩崎( T の刻印) など、かなりの数のブランドに谷藤名や谷藤マル福の刻印が確認される。他に鍛治岩崎重義、仕上谷藤福太郎銘と銘の有る象牙柄の桐箱入り記念モデルが有るみたいだ。 (2015.2更新)


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全体にやや錆びてはいたがコンケーブも良い感じで刃の研ぎ減りも少ない、3Mスポンジ研磨材 超極細目(#1200〜#1500) で錆落としをしたら綺麗になったが、刃面に刻印されてる “ 77 CAPE–KENNEDY RAZOR ” の RAZOR部分の青い塗料も残念ながら錆と共に剥がれ落ちた。汚れや錆を落としていて分かったが “ 77 ”の 文字のみ赤い塗料だ。赤と青の文字と白い柄、アメリカの国旗の色だね。刃の材質はスウェーデン・ハイ・クローム鋼で、柄はエボナイト製だ。


調べていくと、手元には無いが喜寿記念限定品オリジナル剃刀の箱は赤紙箱でNT-77と書かれてるが、その後は樹脂のケースに変更されていて、この樹脂ケースは他の剃刀にも併用されているみたいだ。
また、初回出荷分の剃刀6本入れる箱には「谷藤福太郎翁謹製」と「喜寿記念限定品 CapeKennedy TN-77」と両サイドに貼って有るが、 2回目以降の出荷分の6本入りの箱は「CAPE 日理株式会社」に変更されてる。  

とても良いモノを手に入れた、製作者やドノ剃刀にもドラマが有る、謎も多いもっと良く知りたいものだ。

丁子油 [髭剃り道具]

刀剣物の店に何やらキレイなボトルが、箱書を見ると “ 最高級防錆油 御刀剣油 ” と書いて有る。


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店主に何の油か尋ねると、“ そりゃ丁子油 だよ、刀の錆止め用 ” と、返ってきた。
ナニ?丁子と言えば香辛料のクローブ、カレー作りにも必要なスパイスのハズ。

錆止め、それも日本刀のお手入れ用となれば剃刀のお手入れにもってこいでは無いか。値段が手頃な大瓶も有ったが刀と違い剃刀は小さいので割高だが小瓶を手に入れた。
“ ( 刀 ) お持ちなんですか?” と、店主に聞かれた。“ うっムム 小さいモノを ” と、詰まりながら答えた。剃刀には刀という字が入ってる訳だし全くのウソでも無いはずだ。


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透明のガラスの小瓶には、今となっては珍しい浮き文字で “ 最高級 刀剣油 ” と、読める大量に使われている一般容器ではなく専用オリジナル容器だ。だが、成分や内容量ましてや製造販売元まで何も出ていない?今時これは無いのでは、デッドストックか? (後で知ったが、似た様なのがネット上に出ていた )

刀剣油を調べると純丁子油では無くて、椿油に丁子エッセンスが入ってるモノや、現在鉱物油が刀剣油のほぼ成分らしい。博物館では刀剣の手入れはお手軽なシリコンを使ってるみたいだ。
冬は特に温度差を受けやすい薄い刃先が結露し錆やすいと出てる。剃刀も5本に増えタイミング良く手入れのコトを知った、錆には気を付けなくては。

見てみれば箱書きにもボトルにも丁子油とは書いて無い。店主の言った丁子油とは、昔は刀のお手入れ用に使っていた油が丁子油 = 現代のお手入れ用刀剣油(鉱物油)も通称丁子油ってコトなのかもね。

家の女子達に丁子油だよと匂いを嗅がせたたら “ 丁子の香りだね〜 ” って言ってた。? 確かに手に入れた刀剣油は何やら独特の甘い香りがする。

800 DAISHI [西洋剃刀]

骨董市で手に入れた2本目は、柄が半透明のアメ色べっ甲系で目を引いた。刃は多少使い込まれていて痩せてはいるがまだ使えそうだ、汚れで曇っていたが軽く磨くとサビは少なく見えた。試したり確かめたりするための一本を手に入れれば問題無かったのだが、取っ手の文字が気になり駄目元で手に入れるコトにした。

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買うつもりの300 SANKANを握りしめて、残りの気になった剃刀をどれどれとルーペで覗くと、 800 DAISHI YASUKI STEEL MADE OF IRON SAND と汚れていたが読めた。
( 写真全て、洗剤で洗い研磨剤で磨いた後 )


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もう片方は、YASUKI FACTORY TAMAHAGNE と読めた。むむ??何度か両面読み直したが日本製だし、砂鉄から造った安来鋼って 玉鋼 ってコト?かな?


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店に射し込む陽に当てると綺麗にアメ色に透けて輝く柄に象嵌されてる 斜め四角にタツノオトシゴ とDAISHI の文字、かなりイカして見えた。


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1000 H.DIAMONDに比べコンケーブがなだらかに付いたやや厚めの刃で、峰角が研ぎ減ってるためか刃付け幅も広い。何だか鈍い色をしていて趣が有る。切れ味と剃り味が楽しみだ。

指かけにも何か刻印があり、持ち帰り石鹸と歯ブラシで洗ってようやく、“ 梅次 ”と読めた。
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調べると “ 梅次 ” の他に “ 赤須 ” “ 紅葉 ” “ 桜木 ” “ 高橋 ” “ 六次郎 ” などが指かけに刻印されている。“ 桜木 ” の刻印は “ 名工 ブランドの剃刀にも見受けられた.。
印の意味は不明だが製作職人の刻印だとすると一本づつに責任を持っていたコトになるね。

DAISHI を 漢字にする “ 大師 ” の文字で同ブランドの西洋剃刀が検索すると出てくる。多いのが 大師、ブランドの “ 宝剣 66 ” “ 宝剣 350 ” など 大師の他に “ 若葉 ” “ 大洋70 ” “ M-66 ” と言うのも有る。それらの取っ手には 日立ヤスキ鋼 とか、YSS ( Yasugi Specialty Steel )、 H.Y.S 、( HITACHI YASUKI STEEL )、日立焼鈍鋼、YASUKI FACTORY などの文字が見て取れる。

斜め四角に竜の落とし子とDAISHIの文字のトレードマークも、net上で柳沢直矢監修の剃刀の柄に斜め四角に竜の落とし子 の同じマークを見つけた。(DAISHIの文字は無いが)関係はあるのだろうか?

TAMAHAGANE YASUKI STEEL (玉鋼)とは島根県安来市の日立金属冶金研究古来の正統的和鋼として、同地方で取れる砂鉄を原料に奥出雲町にて年に数回古来のたたら吹き製法にて造られる和鉄のコトだ。近代製鉄150年というからそれ以前は日本製は全て和鉄だって事になる、玉鋼と言うのも通称で和鉄を明治になって大砲の砲弾(玉)に使ったから呼び名がついた。現在玉鋼の在庫はダブついてるみたいだから積極的に製造はしないみたいだね。

玉鋼の種類は大きく分けて1級A、1級B、2級A、2級B、銑鉄、卸鉄の6種類に分けられているが、一番良い部位は日本刀の原料として全国の刀匠に配布されている。
是非知りたい疑問だが、剃刀にはどの辺りの玉鋼を使ってるんだろうね、部位によっては雲泥の差だろうから。

手に入れたDAISHI剃刀の全くの同型や,同型の番号や柄の色違い、刻印は同じで刃が日本剃刀型の西洋剃刀もアップされてた。同型でも見比べると四角い象嵌マークのバリがやや違ってたり、刻印の押しの深さや位置が違ったりと一本一本が手作りであるコトがうかがわれる。

ルーペで5度見して もしやと思ったが、net上にアップしてる同型の西洋剃刀を玉鋼製と言うことで紹介されている、駄目元で手に入れたが 吉 と出てホント良かった。

日本刀と同じ玉鋼製の西洋剃刀が巡りめぐって私の手元にやって来た、ワクワクしないはずが無いのだ。

(2015/7/8 追加 更新 DAISHI(800)はYASUKI STEEL製 つまり正真正銘ヤスキ鋼製で間違い無い、然し乍ら TAMAHAGANE と刻印が有るが 玉鋼 製では無いみたいだ。)


300 SANKAN [西洋剃刀]

今回の骨董市にて、まっ先に目に付き、2本目として手に入れるには理想の西洋剃刀を見つけた。
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一目で気に入った、Lone Wolf の文字と満月に岩場に立ち吠えるオオカミのモチーフが白い柄のエボナイトに象嵌して有る様に見える。一匹狼と言う意味では私と全く違うキャラではあるが、男として憧れる響きだね。
(前回行った骨董市でエボナイトとベークライトの違いを実際のモノで詳しい店主に教わった、古い西洋剃刀の柄はセルロイド製かエボナイト製らしい)


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刃の部分を開いて見ると 取っ手に 300 SANKAN BEST STEEL の刻印、、3度読み直した。3つの王冠が輪になったマークの刻印が目に入った。あぁ!Three Crown と 言う所を 三冠 にしたんだなぁ、こう言う所が西洋剃刀とは言え日本なんだね、ますます気に入った所だ。


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FOR BARBER'S USE. FIRST QUALITY. 床屋が使うモノ、品質第一 ってトコか、“ 良いモノだからプロの使用にも応えられますよ ” とも取れるね。


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刃の形状はスクエアのペタ刃、他所様のblogなどでペタ刃の存在は知っていたがホンモノを目にするのは初めてで一目見てトキメイた。コレで髭を剃るのかと考えるだけでワクワクするね。
ルーペを持参していたので詳しく刃の状態をチェックしたが汚れて曇ってはいたが全く問題無く、持ち帰りマイクロファイバークロスとピカールで磨けばピッカピカのツッヤツヤ!納得した西洋剃刀を自分の足でようやく見つけた、長い付き合いになりそうだ。

SANKAN をググると同名型違いの西洋剃刀が1つ出て来た。ナカナカ希少なモノみたいだ、詳しく出処を知りたいが全く分らなかった。幾つもあったであろう剃刀製作所の記録も知りたいものだ。

大江戸骨董市 [剃刀探索]

有楽町の東京国際フォーラム地上広場で行われる、公称250店舗の規模を誇る骨董市に懲りずに西洋剃刀探索に出かけた。

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銀座、日比谷も近いので外国人や若いカップルも多く、caféなど有りオシャレだ。骨董店も広く展示に拘っていて雰囲気のある店主ばかりだ。場所がら幾分価格設定は高目だ。


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店も多いので手っ取り早くソレらしい店の店主に尋ねて回ったが、見つける時は聞くより早かった。幾つかの店で発見するコトが出来た。

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目立つガラスケースの一番高い所にポンと西洋剃刀4本がケースに入り乗ってた。
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何故か剃刀がケースの中でひっくり返って展示して有る。“あまり剃刀のコトは知りません ” というのが良く分かる展示の仕方だ。(前に行った靖国神社骨董市でも剃刀がひっくり返って展示してあった) ルーペを取り出しチェックしてると、店主が “ケースごと¥8.000でどう?” と言って来たが 、この中から気に入った西洋剃刀2本を選び、6本入れられる内が紅い別珍張りの黒いハードケースと共に3度の交渉の末、とうとう手に入れた。


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西洋剃刀2本とレザーケース手に入れ充分満足。もう買う気は無かったのだが、ぷらりのぞいた店奥のゴチャっとした中にビックリ掘り出し物が有った。ピッカピカの替え刃式の剃刀とサビた剃刀の他にnet上で見たコトのある西洋剃刀が出てきた。9本の中から2本を手に入れた。モノの優劣に関係無く全て一本いくらの世界だ、両店共かなり割引きしてくれた。出るときは出るんだね〜。

剃刀を並べてた店主に話しを聞いたが、 普段は “ 引き上げ屋 ” という商売をしているのだそうだ。床屋からの引き上げモノで、最近まで2ケース有ったと言ってた。
また、違う店の年配の主人は平日床屋が本職で、半リタイヤして趣味で骨董市に店を出しているらしい、40年程前には替刃に切り替えたと、、曰く “いくら研いでも替刃には敵わないよ 、Solingenの剃刀がイッパイあるから次持って来てやるよ”、と言ってくれたが、、
はてさて。

今回、嬉しい誤算でイッキに4本も! 手に入れた西洋剃刀を調べなくてはね。

冬の髭剃り2 [髭剃り]

冬期に向けシェービングタイムを縮める試行錯誤の中考える所があり、パターン化したシェービングオイルとクリームでの髭肌マッサージを省きシェービングフォームをブラシで洗顔後の肌に乗せて髭剃りを始める。3日間続け試みた。(ウエットシェービングにおいて大多数はオイルやクリームでのマッサージは行って無いと思うが)


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結果はあまり宜しく無い、剃り上がりの肌が感覚的にしっとりせず3日ともヒリッと痛いのだ、この手順を省くのは気持ち良い仕上がりを知ってしまった私にはダメな様だ。

通常パターンは髭をお湯で濡らし湿らす、次にオイルとクリームにてダブルでマッサージ。
(本当はスチームタオルを当てて蒸らしてからマッサージが理想なのだが、現在行ってない)

オイルを揉みこむことで髭に水分が行き渡らないのではないか? オイルで髭がコーティングされてしまわないのか? という疑問だ。

疑問心配は杞憂に終わる。実際行って見れば誰でも分かるが、全く問題無くシェービングオイルやクリームは使った方が断然肌にも気分的にも良い。

一手間程かかるが、料理でいう下ごしらえって感じか、手の抜けない大切なコトだね。

冬の髭剃り [髭剃り]

趣味なんだから、“時間を気にせず心行くまで髭を剃る” なんて言ってられない季節がもうすぐそこまでやって来ている。
この所寒くなって来たので毎朝の髭剃りパターンを変えなくてはいけなくなった、いつもの通り楽しんでモタモタ剃っていると今後凍えて風邪を引きかねない。

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シェービングカップ、ブラシをシッカリ温める訳だが3回目にフォームを顔に乗せる頃には冷えひえになっている。以前使っていた昔ながらのお湯を溜めフォームを温め保温するシェービングカップにこれはチェンジだな。
(泡を立てるカップが小さいのが嫌なのだが、仕方がない)


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ただでさえ洗面台のある場所は朝寒いのだから、顔に泡をのせている時間は短い方が良いに決まっている。
そこでシェービング中に刃先に付いたフォームを毛とりゴム皿やシェービングスポンジに擦り取る回数を減らすコトにした。それとフォームを作り過ぎない、顔にフォームを乗せ過ぎないように心掛けた。効果覿面!一回一回擦り取らなくてもよくて、かなり一度で剃るコトが出来た、結果1分は縮まった。

今迄は、髭剃り後顔も洗わず直ちに剃刀を洗いタオルで磨き上げてた(剃刀優先優遇)が、先ずは顔を洗いグルーミング終えてから後片付けをするようにした。トータル時間的には変わらないが、顔が濡れている時間はココでも1分は縮まった。

考えれば意外やもっといけるのではないかと思う。


そう!考えればで 言うと。シェービングブラシで顔にフォームを乗せる時に両鼻の穴が毎回フォームで埋まってしまう。何度も埋まり何度も “フンッ” とフォームを勢い良く鼻から飛ばしていたが、たまに勢い良すぎて鏡などにフォームが飛び散るワケだ、それとせっかく付けた鼻の下のフォームも吹っ飛ぶので、ソロり飛ばそうと鼻息を加減すると全開通するまでには飛ばしきれず、鼻の穴が半分埋まったまま呼吸に合わせてフォームがモグラ叩きの様に出たり引っ込んだりする、困ったものだ。

最近気付いた解決策だが、鼻から息を出しながらだとブラシでフォームをこんもり鼻の下に付けても穴が埋まるコトは無い、この方法に気付くのに私はかなりの日数がかかったコトになる。

これだから、髭剃りは愉しく奥深い。


西洋剃刀キーホルダー [西洋剃刀]

先日行った骨董市で入手した西洋剃刀型キーホルダーをチェックしてみた。
錆びたキーホルダーチェーンは外し本体をピカールで磨き上げたら汚れていただけで意外とダメージは無くピッカピカになった。


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ハンドルには Sterling の刻印が有り Silver925 製だ、キレイで緻密なエングルーブが施されていた。


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ステンレスで有ろうブレードも問題無く、形式的にスクエア、シングルショルダーのペタ刃だ。研げばそれなりに刃が付きそうだ。 (研がないけど)
取っ手にTOKYOの刻印が有り、日本の銀細工職人が作ったものなんだな、丁寧な仕事ぶり流石です。


西洋剃刀 本レザーを探しに行って 1/4程の精巧なミニチュアを手に入れた、次は本モノを!

靖国神社 骨董市 2 [剃刀探索]

地下鉄で9分のトコロにあるので又しても骨董市のハシゴとなった。知らなかったが東京では毎週土日は何処かでいくつもの骨董市が立つみたいだ。
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漆塗りの箱に金文字で御剃刀と書かれた日本剃刀が売りに出ていた。店主曰く“かなり古いモノらしい” と、なるほど! しかし錆びた古い剃刀はパス!!


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西洋剃刀が5本入る別珍布張りのケースに西洋剃刀が3本入って並んでいた。アジア系の店主が “ ケース付きで¥700でいいよ ” ハァ?安~! 手に取ると3本とも替刃式の剃刀であった。店主が言うには、3年前に50本程仕入れて残ったコレが最後で安くするらしい。 しかし、全く私には必要有りません。


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ブリキ缶のガラクタの中に、柄にはsterlingの刻印と手彫り彫金して有る今となっては珍しい西洋剃刀のキーホルダーを発見¥500だった。今回の購入品は此れだけとなった。

今回も西洋剃刀を手に入れられなかったが、骨董屋も商品を入れ替えてるみたいだし、次回に乞うご期待だね。

富岡八幡宮 骨董市 2 [剃刀探索]

練習用の西洋剃刀を手に入れたく富岡八幡宮と靖国神社の骨董市に出掛けた。
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今回は幾つか見つけるコトが出来た。Sum-Extre . Solingen GERMANYの箱書きだが中身はBENGALL . T.R.CADMAN&SONS.SHEFFIELD. England製の剃刀が入っていた、刃はかなり研ぎ減っていて練習用にもキビシイ剃刀だ。

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MUSEの文字とト音記号五線譜が書かれた箱書きでワクワクしたがこれも中身が違ってダービーと金文字カタカナでベークライト柄に入っていた、2頭の馬がジョッキーを乗せて走ってる図柄とKEBIA DERBY と取っ手に刻印されてる。悪くは無いのだが刃が一体形成では無くて替え刃をくっ付けた様な、所持している剃刀とタイプが違うモノでパスした。
箱は要らないので外と中身が違っても構わないが双方とも¥2.000から交渉となるが問題外!

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デッドストックのキレイな革砥も箱付きで売りに出ていた。革砥の番手は#515と微妙な数字で提示金額は¥500だが革砥ばっかりあっても、と、思いパスした。革砥は消耗品だし今思えば買っといても良かったな。

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日本剃刀も売りに出ていて、見たコトもない扇型の木製ケースに入っていたので、剃刀が有るかどうかは店主に尋ねないと分からなかった。日本刀と同じ素材だと言ってたが今回ルーペを忘れて来て微妙なかすれた刻印が読めなかった。(剃刀は安全の為か全てケースに入ったまま店頭に並べてあるので見落としがち)

日本剃刀もいつかは試して見たいが、先ずは西洋剃刀2本目を手に入れなくては。



アンティークフェアin新宿 [剃刀探索]

150店舗ほどが出店するアンティークフェアin新宿へ西洋剃刀の探索に出掛けてみた。
まず、店主の雰囲気に圧倒された、お客諸共全てでは無いがアンティークでありアンティーク調なのだ。

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シェービンググッズではブラシなど幾つかあったが使えるモノなどボロ過ぎて無かったが、西洋剃刀はピッカピカのデッドストックR.Hoider .Germany Abr Sohn.Solingen と金文字で紺色箱に型押ししてある黒柄ベークライトの1本だけ見つけた。剃刀ケースから出さずに余りにも仰々しく陳列していたので見逃すトコロだった。

場内は全て撮影禁止で写真は無いが、峰がやや反り気味のキレイでサビも無く良さそうな剃刀だ。Solingenと言うヒビキに惹かれたが、、待てよ Solingenを手に入れるなら王道の ZWILLING J.A. HENCKELS が良いのでは、と、悩み考えた挙句に購入は見合わせた。提示金額の¥8.000から交渉となるわけで、私の値踏みではMAX¥4.000までで¥3.500辺りで買いな訳だが、半額以下迄交渉するのが面倒だし、成りそうも無さそうだし、店主は雰囲気の無い若そうな男だし、ヤメヤメ!!

実は西洋剃刀ならなんだってイイから早急に一本必要なわけで、それは未熟な私の所為で唯一所持する剃刀1000 H.DIAMONDの刃が入手時よりかなり減ってしまった。
砥石や革砥のチェックと練習用なので使えれば何でも良いのだが、ナゼか手に取ると手持ち以上を望んでしまうのだ、早く手に入れなければね。

ダイヤモンド砥石 [研磨 砥石]

近所にあるホームセンターの特売ワゴンの中にパッケージケースが傷んだダイヤモンド砥石を発見した。

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ダイヤモンド砥石と言うネーミングが気になり手に取ると、ズッシリ重い7mm厚の鉄板に人工ダイヤモンドを電着した、#300と#1000 砥粒の両面仕様だ。ゴム製のシッカリした架台も付き、イロんな金属や道具のメンテナンスが出来るみたいだ。説明文には“理容用品”の文字も有り即買いした。

パッケージ表の文字で気になったのが、“ 砥石の面直し ” のキャッチコピーだ。
西洋剃刀を研ぐだけなのでキングの人工#6000と、#10000は越えるであろうコッパ天然砥石と名倉目白、牡丹、で充分コト足りていたが、刃先が大欠けした場合の直しや、特に砥石の面直しとなると気は付けているが完璧に平面が出ているのか? など些か心配ではあった。

平面出し用にと小さめの中砥も持ってるが、こいつが怪しい。細長いので面出しには向いてないのにコレしか荒いのがない、とても気になってた。
コレで安心、砥石同士擦り合わせて心行くまで面だし出来る、それも完璧に。


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心行く迄 砥石の平面出しして、心行く迄 剃刀を研ぎ、心行く迄 髭を剃る。
すると剃った後にアルム石を使っても確実に痛みが少なくなった。

実際、髪の毛の毛先をつまんでの切れ味チェックでは、刃先ならどの場所ででも今迄とはレベルの違うスパッとした切れ味となり、肌当たりも優しく気持ち良く剃れる剃刀となった。(革砥#2000・#30000とラッピングフィルム#15000の超仕上げ)

改めて砥石を完璧に平面出しする基本の重要さ、繊細な剃刀を研ぐ上で必須なコトですね。

電動シェーバー [カミソリ]

何年か前に旅先の京都で目に付いた、日立ロータリーシェーバー(RM-SX110)
ロータリーシェーバーというネーミングとデザインに惹かれ、風呂剃り出来るのが気に入り購入したモノだが、ほぼ新品の状態で保管されてる。全く時間が無い時などに年2.3回出動するだろうか、たまに動かしてオイル注して袋に入れて待機させてる。

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シャワーを浴びる最中に、顔にシェービングフォームをたっぷり付け電動シェーバーでヒゲを剃るコトがでる。メーカー的に使用後はシャワーで丸洗いしてクリーンナップ!内刃回転数3500rpmのパワフルなドライブユニット! って言うのが謳い文句である。

電動シェーバーでウエットシェービングが出来るコトが画期的でワクワクさせたが、そんな剃り方は買ってから一度もしたコトが無い。

風呂場に持ち込み、出させたコトの無い本来の性能をフルに発揮させてみた。

結論から言うと、確かにワクワクした!
滑らかに泡肌の上を滑る様に剃ることができ、問題無く超深剃り出来た。ロータリーシェーバー最高です。(ドライシェーブと全く違う、ウエットシェーブは深剃りしやすいので注意が必要)

一般の目からすると、お手軽なT字や電動カミソリに押され西洋剃刀が見向きもされなくなったのは当たり前だ。便利安全が大勢を占める、世の中そんなコトはいくらでもある。

私は懐古趣味では無い。西洋剃刀を使い髭を剃るコトは、大多数派からいまや極少数派になったがシェービングタイプの一つとして確立してる訳で、ましてや カッコ良い から行っているのだ。

T字カミソリ [カミソリ]

西洋剃刀を手に入れる迄に使っていたT字カミソリは決めたブランドは無く、最新の目に付いたモノを買っていた。現在の手持ちは、

2012年ロンドンオリンピック限定デザイン、ジレット フュージョン 5+1 プログライド パワー (数量限定スペシャルパックだったハズ)
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と言う、長〜い名前のモノで、2年前に香川真司選手が広告モデルをしてたヤツだ。
実際替え刃も未だ4個有り、時間のない朝などには今でもコレが出動する。旅用に全く同じで限定モノでは無いが色違い(黒)も待機している。

前回、西洋剃刀でのタイムアッタクで18分30秒辺りを叩き出した訳だが、ならT字カミソリではどうなのか? 時間を計ってみた。

洗面台に立ちスタート→顔をタオルで拭きローションをつけ片付け終了迄で、5分を切った!
缶タイプのシェービングフォームを塗り、全てを逆剃り、アッという間だ!
T字の電動が効くのかどうかは微妙ではあるが、青い光がテンションを上げ使い心地や気分は最高だ。極薄のステンレス鋼5枚刃は無茶苦茶剃れるがとても安全だ。アルム石を使っても西洋剃刀で剃った時と比べようが無いぐらいシミ無い。

このカミソリのスゴイ所は、まるで緊張感ナシ ! で、寝ボケていても二日酔いでも、適当でもキレイに剃れちゃうのだ。毎朝のヒゲ剃り時間がムダだとか言ってる人は、病院かコレにすべき。

西洋剃刀での髭剃りとは、あれこれ思考錯誤、試行錯誤を繰り返して愉しむ実用性のある趣味なので、髭剃り時間を縮める必要は元々無いのである。時間を気にせず心行く迄、張り詰めた中で納得の髭剃りをスマートにするのが肝心だね。

髭剃り時間 [髭剃り]

数ヶ月前から西洋剃刀で髭を剃りだしたので、毎朝のグルーミングタイムが以前のT字5枚刃カミソリより格段に伸びたのは分かっていた。最近では丸首Tシャツを濡らすコトも無くグルーミングタイムを終える様にようになり、髭剃りの腕は上がって来ているハズだ。

そこで、実際は何分かかってるのだろうと思い時間を計ってみた。(実は、皆が忙しい朝に洗面台を占領している私に我が家の女子達から “な〜が〜い!”との目線を鏡越しに感じたからだ)

結果から言うと18分30秒前後だ。早いんだか遅いんだか?判らないが、3日間大体こんなタイムであった。(2日目、3日目とタイムアタックしてみたが、縮まるコトも無くあまり変わらなかった)


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手順は、洗面台に立ちまず顔を洗い、シェービングカップにお湯を溜めカップとブラシを温めながら、シェービングオイルを顔下半分に塗り髭の揉み出しをする。
温まったカップにソープパウダーとクリームソープを入れシャカシャカとブラシでバブリング、顔でもシャカシャカ泡まみれに。(スチームタオルは使わなくなった)

サンタのままリビングのガラステーブルでラッピングフイルムを使って剃刀を研ぐ!
洗面台に戻り落ちてる毛を探し拾い切れ味チェック!スパスパ切れるのを確認して、もう一度顔に泡泡ブラシング、 ココまで9分。

順剃りで右頬から→右首→右、中顎→右、中鼻の下、左頬→左首→左顎→左鼻の下。

3度目顔に泡泡ブラシング。
逆剃りで左首から→左頬→左、中顎→左鼻の下、右首→右頬→右顎→右、中鼻の下。終了 ココまで15分

まず剃刀を洗い、道具全てを洗い、顔を洗う。濡れたままアルム石を使い剃り跡チェック!もう一度顔を洗いタオルで拭いてクリームを付ける、所定の位置に片付けて全て終了!18分30秒辺りになる。
(ちなみにパーマヘアーの私は濡らしてジェルでオールバックにして終わりで、無駄毛のチェックをしてもトータルで+5分ってとこかな)

時間がかかったと言えども、お出かけに1時間は有にかかる我が家の女子達のヘアーメイクタイムより遥かに早い。

毛取りゴム皿 [髭剃り道具]

この前行った業販店で、欲しかった訳ではないがもう一つ買った物が、商品名 “毛取りゴム皿” 実際使ってみると以外と使えた。

付いて来た同伴者が “コレ懐かしいな? あれ?知らないの?剃刀の泡をコレで擦って、その後エプロンや袖で剃刀を拭いたりして床屋で使ってたよね、ね?” 

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はァ? 私は見たコトも聞いたコトも無く 全く知らない。
古くから有るモノらしく、床屋では剃刀をクリーニングするときに使うらしい。
しかし、現在この業販店の主流は展示量的に見ても 完全に使い捨てのペーパーになっている。良く言えば衛生的、違う言い方だと 手間要らず なのかな。


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まず、気に入ったのが色と形で、サイズもちょうど良い感じだ。刃を擦と硬めのゴム製なので、スポンジに擦るのと比べてコンケーブに泡の取り残しが多少残るが、形が丸いので角度によってはコンケーブにピタリと合って綺麗に泡が取れる。また、ゴム皿の底が吸盤化しており泡を擦り取るにはズレなくてしっかりしている。
時代の流れで本レザーは替え刃式に取って代わったが、このゴム皿の様に使い勝手の良い物は必要とされて残っていくんだね。

シェービンググッズも充実してきたし、朝からテンション 上がるー!

シェービングクリーム [髭剃り]

先日、東日本橋に用事があり、ついでに理容業務用品が置いてあるらしい店に入った。
この辺りは問屋街で業販のみだが小売もしてくれる店も有りプロ用品が安く手に入る。シェービングコーナーには何種類もの替え刃やレザーが幾つもぶら下がっていたが、お目当ての本レザーは皆無であった。

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シェービングソープもイロイロ取り揃えて有り、業務用だけあって量が多目で容器がデカイ、電動のシェービングソープマシンも売っていた。


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欲しいモノが見当たらなかったが、チューブ入りシェービングクリーム2種買ってみた。ソープでは無くクリーム?嫌な予感が的中、2本とも泡が立たないベトベトする油モノであった。以前試したホテルアメニティの貝印剃刀に付いているのと同じ様なモノだ、肌はしっとりするがイメージ的に失敗だね。

箱に使用方法が出ていて読んでみると、クリームを塗りスチームタオルで蒸すと髭も柔らかくなり肌にも良いらしい? なるほど!ソープでサンタにする前に使うわけだ。

家でのシェービングパターンでは、毎朝の髭剃り使用タオル本数を1本で済ませてるが、ホテル宿泊時並みに家でも念願の2本にしなくてはね。

となると、洗濯してくれる我が家の女子達の反発は必至だ!水溶性だろうがクリームが付きベタつくタオルを洗わなくてはならないし、ただでさえ使用後の泡付きスチームタオルをランドリーボックスにつっ込む行為が如何なものかと家庭内問題として取り上げられた過去があり、今はかなり気を付けている。 (女子達の衣類がシミになった問題)

シェービングクリームを家で使うには、イメージ的に面倒な感じがするね。

靖国神社 骨董市 [剃刀探索]

富岡八幡宮のある門前仲町から地下鉄で9分、九段下の靖国神社でも同じ日に骨董市を行っているというので行ってみた。


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広い参道に骨董市の幟はあるが、何も無くガランとしていた。はて?


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右の木陰にて、50店舗はあるだろうか結構賑わっていた。

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鳥居の近く迄骨董店が続き、木洩れ陽が気持ち良くゆっくり散策できた。奥には食事や酒も飲める休憩所がある。


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鑿、鉋、彫刻刀、包丁などの刃物は目に付くが剃刀はなかなか出ていない。

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刀関係は両骨董市にかなり出ていた、ほぼ撮影禁止である。

お目当ての剃刀はあったが撮影はダメとのコト。昭和初期の日本剃刀を加工した折りたたみ式の!いやキチッとたためない戦時中の携帯用に加工された珍しい剃刀らしい、¥2.000でここから交渉らしかったが、骨董とか珍しい物が欲しいわけでは無いのでスルーした。

剃刀の有無をらしい骨董店に尋ねて回った、何軒から有るから次回持ってくるよと言ってくれた。今は売れないから持ってこないそうだ。西洋剃刀や日本剃刀が何処も何本も有ると言っていたから次回に期待がもてた。

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